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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第286号 2007年11月26日
薬湯の利用の仕方「ごぼう湯」、薬茶の楽しみ方「カタバミ茶」
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薬湯の利用の仕方「ごぼう湯」
「ごぼう湯」
ゴボウ(牛蒡)はヨーロッパからアジア中部が原産のキク科の
越年草で日本には十世紀初頭に移入され、広く栽培されるよう
になった。 もともと原産地方ではこれを食する習慣はなく
、根や種子を薬用として利用してきた。
牛蒡の主成分はイヌリンであるが、タンニン、精油、苦味素、
粘液物質などが含まれており、すぐれた血液浄化作用がある。
そのためヨーロッパでは主として、外傷、ニキビ、しっしん、
かぶれなどの皮膚のトラブルや肝臓、腎臓、膀胱といった
排出をつかさどる臓器の機能促進の薬として利用されてきた。
この薬湯に入浴すると、その浄化作用や代謝促進の作用によって
かぶれ、あせも、にきび、できものなどの皮膚の炎症や、
関節や筋肉の炎症にも優れた効き目を表す。
春に葉をとり、天日で乾燥したものを利用する。
一回分の使用量として二〜三つかみを袋に入れ、熱湯をかけて
十五〜二十分ほどむらし、その汁と袋を風呂に入れる。
薬茶の楽しみ方「カタバミ茶」
「カタバミ茶」
庭先、路傍などいたるところに自生する草丈の低い小さな
多年草である。 通常は緑色で赤みを帯びるものもあるが、
特に区別しない。 カタバミの葉は一方がかけたように見えるが
開花中の茎葉を採取し天日で乾燥する。
生薬名を酢しょう草(さくしょうそう)といっている。
乾燥したカタバミの茎と葉を一掴みフライパンの上でアルミ
ホイルを敷いた上に乗せしばらく炒る。
芳ばしい匂いがしてきたら火を止め湿らないように缶に入れ
保管する。 急須に五グラム程度を入れ、熱湯を注いで飲めば
いい。
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