●遠志 (おんじ)
神農本草経の上品に収載されている。
| 起源 | ヒメハギ科のイトヒメハギの根もしくは根皮。根の木質部を抽きさった根皮を「遠志肉」または「遠志筒」と称し質がいいとされる。中国の黄土地帯などにみられる多年生の小草で、根は比較的大きく地下深くのびる、通常叢生し、つぎつぎに小花を開く。初心を呼び起こし志を遠くに持つといわれる薬草で、激しい労働によるふさぎこみ、意気消沈したときにこの薬を配合した処方が用いられる。我が国ではセネガの代用として去痰薬として用いられる。セネガは北米セネガース族の用いていた民間薬で、花粉症にかかりやすい欧米人これを発見し、日本に紹介した。セネガシロップと称し、咳止めとする。花粉症にかかったり、気管支の弱い人に効果があるので需要が急増している。漢方では安神・去痰・消腫の効能があり、動悸、健忘、不眠、咳嗽、多痰、乳腺炎、腫れ物などに用いる。とくに精神を安定させたり、健忘症を改善する効能で知られている。 |
| 産地 | 中国 (河南、山西、河北省など) |
| 成分 | サポニンが主成分で約4% (オンジサポニン) を含有する。そのほかキサントン誘導体、糖類、樹脂、脂肪油などを含有する。 |
| 薬理作用 | フォスフォジエステラーゼ活性阻害作用、中枢抑制作用。 |
| 応用 | 去痰、鎮静、強壮薬として咳嗽、健忘症、多夢失眠などの症状に。精神安定、ノイローゼ、神経衰弱に。
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| 処方例 | 帰脾湯、加味温胆湯など。 |
| 用法・用量 | 煎剤、散剤、丸剤。1日2〜5グラム。日本産のものは変種のヒロハセネガである。 |
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5200円(税込5460円) |