起源 |
ショウガ科のショウガの根茎。
現在日本市場には「生姜」と「乾姜」の二種があります。
生姜はショウガの根茎のコルク皮を去り、そのまま乾燥したもの。乾姜は蒸乾したもの。
中国産のものには皮つきのもの、四川省産の「均姜」もあります。
古来漢方処方で用いられる生姜は、いわゆる「鮮姜」のことで、ショウガ科の生の古根 (ヒネショウガ) をそのまま用い、乾姜と方書に記されたものは乾燥品を用います。
現在市場の生姜は漢方でいう「乾姜」のことで「乾生姜」と称しています。 |
産地 |
- 中国、四川、貴州を主産地とする均姜、および浙江省 (台均姜) 、そのほか山東、陝西 (鮮姜) 。
- 日本市場にはタイ、ベトナム、台湾などに産するものがでまわっています。
原産地はインド、東南アジアとする説が一般的ですが、春秋戦国時代の文献にも記載がみられることから、中国とする見方もある。
|
成分 |
精油を0.25〜3.0%含有し、辛味成分0.6〜1.0% (ジンゲロール、ジンゲロンなど) が含まれている。 |
処方例 |
- 生姜 小半夏湯、小半夏加茯苓湯、橘皮湯
- 乾姜 大建中湯、苓桂朮甘湯、など、生姜の粉末は胃腸薬の配合剤にします。
|
用法・用量 |
煎剤、3〜9グラム。粉末の1日最大量は1グラム。 |
同類生薬 |
中国の薬局方では「生姜」は新鮮なショウガの根茎であると規定されています。
また「干姜」は日本でいう「乾姜」に相当するものは「炮姜」の名で収載されています。 |