起源 |
道端や砂浜に生え生育力が強い。カヤツリグサ科のハマスゲの球茎。附子の小さな形から香附子という。
髭根、鱗葉を去った物は「光附子」と称します。毛や皮を除いたものを香附米という。 |
産地 |
中国 (湖南、河南省が産量大、淅江、山東省が良品。) 朝鮮半島、日本。 |
成分 |
セスキテルペン (シペレン、シペロールなど) 、モノテルペン、糖、脂肪油を含有します。 |
香り |
特異な芳香があり濃い。香り高いものほど良品。印香に入ることも多く、主になり気を走らせる。 |
処方例 |
香砂六君子湯、香蘇散、女神散。家庭薬に配合される。 |
用法・用量 |
煎剤、散剤、塗剤。1日2〜5グラム。 |
同類生薬 |
香附子はインドでも古くから使用されており、サンスクリットで「ムスタ」と称している。 |