肉従蓉（ニクジュヨウ）：漢方薬、生薬の通信販売

●肉従蓉（ニクジュヨウ）

第三類医薬品、神農本草経の上品に収載されています。別名「大芸」といい、中国市場ではこの名のほうが一般的である。

(起源)

ハマウツボ科の肉じゅう蓉の肉質茎が主で、そのほかホンオニク (塩生肉じゅ蓉) や、アカザ科のKalidiumAnabasisAtriplex属植物などに寄生、および管花肉じゅう蓉 (ギョリュウ科のギョリュウ属植物に寄生)の肉質茎を乾燥したもの。そのほか沙じゅう蓉もまれに用いる。

(産地)

肉じゅう蓉:中国 (内蒙古西部) 、塩生肉じゅう蓉:中国 (内蒙古、陜西、寧夏新疆) 、管花肉じゅう蓉:中国 (新疆、甘粛、青海など) 。

(成分)

1. 肉じゅう蓉:フェニルエタノイド配糖体、アクテオシド、イリドイド、その他、D-マンニトール、β-シトステロールなども含有する。
2. ホンオニク:フェニルエタノイド配糖体、リグナン、リグナン配糖体、イリドイド、そのほかD-マンニトール、β-シトステロール、β-シトステロールβ-D-グルコシド、コハク酸など。
3. 管花肉じゅう蓉:ツブロシド、エキナコシド、アクテオシド、シリンキン、エピロガニン酸、20-ヒドロキシエクダイソンなど。

(処方例)

肉じゅう蓉丸、じゅう蓉健腎丸、じゅう蓉補腎丸。

(用法・用量)

煎剤、丸剤、酒剤など。1日6〜10グラム。

≪生薬・漢方薬の通信販売 目次へ戻る