柴胡(さいこ、サイコ）：漢方薬、生薬の通信販売

●柴胡(さいこ、サイコ）

第二類医薬品、柴胡は神農本草経の上品に収載されている。

(起源)

セリ科のミシマサイコまたはその変種の根。静岡県の三島で採集されたものが特に品質が良かったためミシマサイコの名ががついた。ミシマサイコは赤茶色で天津柴胡は焦げ茶色が特徴。

(産地)

中国 (河北、河南、遼寧、安徽省など) 、韓国、日本(ともに栽培品) 。

(成分)

サポニン (サイコサポニンacdefなど) を約3%含有する。

(香り)

酸味のある香りで強い。煎出には時間をかける。

(選品)

芯が木質化した直径1mm〜2mmほどの根で、栽培2年以上のものがよいともいわれる。

(処方例)

小柴胡湯、大柴胡湯、四逆散、柴陥湯など。

(用法・用量)

煎剤、散剤。1日3〜9グラム。

(類縁植物)

中国産柴胡にはマンシュウミシマサイコを起源とする「北柴胡」「天津柴胡」と、ホソバミシマサイコを起源とする「紅柴胡」「南柴胡」などがある。そのほか竹葉柴胡もある。
マンシュウミシマサイコおよびホソバミシマサイコはミシマサイコと同一種であるという説もある。
その他、韓国、日本栽培品の「植柴胡」がある。
近年、中国産柴胡も野生品は少なく、ほとんどが栽培品の植柴胡です。

≪生薬・漢方薬の通信販売 目次へ戻る