起源 |
マメ科のチンネベリ・センナ、またはアレキサンドリア・センナの小葉。チンネベリ・センナはインド南端で栽培されていたものであったためチンネベリ・センナの名で呼ばれ、アレキサンドリア・センナはアフリカのナイル中流域で栽培されアレキサンドリアに集散されたためアレキサンドリア・センナの名がある。日本に輸入されるものは前者が多く、後者はあまりない。欧米ではアレキサンドリア・センナが多く用いられる。 |
産地 |
- チンネベリー・センナ:インド南端西ガード山系の東斜面にあるケララ州チンネベリー地方 (栽培品) 。およびラムナッド地方 (野生品) に産する。
- アレキサンドリア・センナ:アフリカのナイル川中流地方 (野生品) に産する。
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成分 |
ジアントロン類 (センノシドABなど。アントラキノン類 (アロエエモジン、レインなど) を含む。センノシドAよりもセンノシドBの含量が多い。 |
作用 |
便秘。便秘に伴う次の症状の緩和:頭重,のぼせ,肌あれ,吹出物,食欲不振(食欲減退),腹部膨満,腸内異常発酵,痔 |
応用 |
緩下薬。少量で苦味健胃薬となり、消化を促進させるが、適量を用いると (3〜6g) 緩下作用を引き起こし食物の積滞、胸腹張満、便秘などを治す。特に熱結性便秘に用いられます。体力のない人には控えたほうがいい。 |
処方例 |
単味で用いることが多い。 |
用法・用量 |
粉末、流エキス、又は煎剤、粉末量としての一回分量は0.25〜0.5グラム 1日1〜3回服用しますが、通例大黄末と配合して用います。浸剤として用いることがある。 |