●蒼朮 (ソウジュツ、そうじゅつ)
第二類医薬品、神農本草経の上品に「朮」の原名で収載されています。現在の市場品は「蒼朮」と「白朮」の二種に区別されています。両者の薬効は水毒を去り、脾胃を健やかにする点では同じですが、蒼朮は発汗に作用し、白朮は止汗に作用すると「本草綱目」などではその区別をあきらかにしています。
(起源)
キク科のホソバオケラまたはシナオケラの根茎。ホソバオケラ由来の蒼朮は中国では「南蒼朮」「漢蒼朮」などと称される。江蘇省茅山産の「茅朮 (ぼうじゅつ)
」は品質は品質のよいものとしてとくに有名です。精油成分が表面に白色の綿状に析出しカビと見誤ることが多いが、良質のものである証拠です。
(産地)
ホノバオケラは湖北、江西、江蘇省、シナオケラは河北、河南、山西省には A.lancea var.simplicifolia は吉林、遼寧省および朝鮮半島北部に産する。A.ovata
は浙江、安徽、湖南、江西省、Ajaponicaは中国東北地方、朝鮮半島、日本に産します。ホソバオケラは江戸時代にすでに日本にと渡来し栽培されており、「古立蒼朮
(こだちそうじゅつ) 」「佐渡蒼朮 (さどそうじゅつ) 」と称されていましたが、今日では佐渡島の一部や各地薬草園に見本的に栽培されているにすぎない。
(成分)
精油 (β-オイデスモール、ヒネソールなど) を含有する。
(応用)
温盛の実証にもちいます。これに対して白朮は脾弱の虚証に用います。
(処方例)
桂枝加朮附湯、苓桂朮甘湯、四君子湯など。以上の処方では蒼朮使用することが多い。
(用法・用量)
煎剤。散剤。1〜4g。
みなさん、おけらというのをご存知ですか。おけらになったというと財布の中身が空 (から) になったということでしょうか。 皆さんご存知の京都、祇園の八坂神社のおけら参りという行事が
あります。大晦日の夜に火を焚きおけらをくべる神事が行われてい ます。おけらをくべたこの火を、縄に移し持って帰り、元旦の お雑煮を作る種火に用いると一年間無病息災に過ごすことができると信じられています。「おけら参り」として親しまれています。
大晦日の京の街を火縄をくるくる廻しながら帰る人々の姿は 京都の風物詩として広く知られています。
「屠蘇散」にもこのおけら (朮 ジュツ) が配合されています。 屠蘇散にはこの他、山椒、防風、桔梗。蜜柑皮、肉桂皮が配合され ていますがこれを元旦の朝、お燗をしたお酒に入れて飲むと一年間
無病息災でいられると伝えられています。おけらは漢薬名を朮 (じゅつ) と言い (求ではない) 、蒼朮 (そうじ ゅつ) と白朮 (びゃくじゅつ)の二種があります。
漢方の古典「神農本草経」の上品に朮として収載されています。 いずれも水毒をさり、脾胃を健やかにするという点では同じですが蒼朮は発汗に作用し、白朮は止汗に作用すると本草綱目
(1596年 漢方薬の古典) は述べています。 キク科のホソバオケラという植物の根茎です。ホソバオケラは江戸時代 に既に日本に渡来し栽培されており、「古立蒼朮」、「佐渡蒼朮」
と称されていましたが、今日では佐渡島の一部や各地薬草園で見本的 に栽培されているにすぎません。成分として精油が含有されています。健胃、整腸、利尿薬として使われています。漢方でいう水毒の要薬
です。
蒼朮 中国 刻み 500g
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蒼朮 中国 丸切 500g
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古立蒼朮 中国 刻み 500g
※油分が多く白い
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古立蒼朮 上品 中国 丸切 500g
※油分が多く白い
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蒼朮 中国 粉末 500g
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※粉末は固まりやすいのでご注意ください。
蒼朮 中国 上 粉末 500g
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