起源 |
ドクダミ科のドクダミの花期の地上部です。 民間では生の葉も用います。
中国では「魚腥草」、「日本」では重薬、十薬、どくだみなどと称します。
乾燥後も葉の緑色の残っているものが良い。
ドクダミは多年生草本で、梅雨ころに、一見花びらにみえる白い四枚の総苞をつけた黄色い花穂を出す。
白い花は葉の変形である。薬用部分は全草である。開花期に根ごと採取して日干しにしたものを十薬といっている。
緩下、利尿の作用がある。生薬名の十薬は十種の薬効があるところからつけられたという。 |
産地 |
中国 (浙江、江蘇、安徽省など) 。日本(四国、長野など) 。 |
成分 |
精油約0.0005%およびフラボノイドのケルセチン、ケルシトリンなどを含有する。特異臭はデカノイルアセトアルデヒドやラウリルアルデヒドによる。 |
薬理作用 |
酢酸エチルエキスヒドロキシステロイドーデヒドロゲナーゼの阻害作用が認められその作用を持つ成分としてはケルセチンがもっとも強い。 |
応用 |
便秘、尿量減少、便秘に伴う吹出物に用いる。日本では民間的に生の葉を貼るほか温剤として使用されてきた。中国・四川、ベトナムでは蔬采として食する。 |
処方例 |
民間的に頓用されます。単品を煎じたものは匂いが強いため、ほかの薬草類をブレンドし健康茶としたものが多い。魚醒草桔梗湯という処方がある。 |
用法・用量 |
煎剤を服用または外用するほか、生の葉も用いる。
1日量2〜15グラム。長時間煎じない事。
また新鮮品を用いるときは倍量にすること。外用のときは適量用いる。 |