乾姜人参半夏丸（かんきょうにんじんはんげがん）処方解説：漢方薬の通信販売

食べるとすぐ吐く人/乾姜人参半夏丸（かんきょうにんじんはんげがん）

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乾姜人参半夏丸（かんきょうにんじんはんげがん）【橘窓書影】

浅田宗伯の記した橘窓書影によると20歳くらいの女性がお産の後、嘔吐がひどく四肢微冷し、冷水を欲しがり、薬も食事も一切口に入れることができなくなったものに与え2，3日で胃の機能を回復させた。その後1か月続けると肉づきよく肥満して健康体となったという。

構成生薬（丸剤120個）

目標

消化機能が衰えて、みぞおちが硬く痞え吐き気嘔吐がやまないもの。

浅田宗伯の記した橘窓書影によると20歳くらいの女性がお産の後、嘔吐がひどく四肢微冷し、冷水を欲しがり、薬も食事も一切口に入れることができなくなったものに与え2，3日で胃の機能を回復させた。

その後1か月続けると肉づきよく肥満して健康体となったという。

乾姜人参半夏丸の適応する嘔吐は、飲食すると直ちに吐出して、諸薬をのんでも受け付けないものに良い。

藤田謙造は、温知堂雑著で、この方の用法を次のように述べている。

「乾姜人参半夏丸を嘔吐に用いるにも、本条に言うとおり、嘔止まずというを目的にして用いる。これは他薬を用いて効なく、悪阻久しく止まず胃中虚寒を帯びるところに用いる。」

適応症

体力中程度以上で、吐き気、嘔吐が続きみぞおちの痞えを感じるものの次の諸症：つわり、胃炎、胃腸虚弱

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