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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第139号 2004年12月13日
江戸時代の薬(ウニコオル)、薬酒の楽しみかた(五味酒)
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「ウニコオル」
「ウニコオル」
江戸は橘町三丁目に大阪屋平六という薬種屋があった。
そこで商っていたのがこれである。
これは「ズボウトウ」とも いわれ、オランダ語の訛ったような名前で人気があった。
北極海に生息するイッカクの牙を用いる。
イッカクはイルカの近縁動物で体長は五メートル雄の上顎に 一対ある歯牙の一つの門歯が長くなり、二メートル以上にのびる ためイッカクあるいはユニコーンともよばれている。
牙は象牙質でラセン状である。
イッカクの角は中世ヨーロッパでは神秘的な解毒薬として知られ ている。
解熱、鎮静薬として利用された。
オランダ医学とともに入ってきた生薬である。
その後、有名売薬には広く配合された。
薬酒の楽しみかた(五味酒)
「五味酒」
五味子百五十グラム、甘味料三百グラム、焼酎一リットル を瓶につめ密栓して三十〜四十日貯蔵すると、酸味のある 紅い薬酒ができあがる。
食前の食欲促進によく、また安眠 のための寝酒にも適する。
五味酒は古来強精薬としても高く評価されている。
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