中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第142号 2005年1月10日
江戸時代の薬(文化財)、薬酒の楽しみかた(海松子(かいしょうし))
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「文化財」
今年の正月休みを利用して「和中散本舗」「神教丸本舗」「忍術丸本舗」を訪ねてきた。
いづれも堂々たる店構えで圧倒されるほどの建物である。
明治天皇が巡幸したときの 小休止になったところもある。
製薬業というのは薬が売れれば巨万の富を得ることができるということだろう。
しかし、現代においてこの遺産を維持していくのは大変だろう と人事ながら考えてしまった。
修繕しても建築し直しても膨大な費用がかかるし、それ自体 利益を生まないのだから困ったものだ、と考えるのは日頃の 貧乏性のせいだろうか。
伝統を象徴する建造物を有するのは名誉なことではあるが、 そのことに固執すぎると商売屋としての本来の目的を見失って しまうことになる。
文化財として後世に残す工夫を関係者の方々は知恵を絞って 考えてあげるべきではないだろうか。
薬酒の楽しみかた(海松子(かいしょうし))
「海松子(かいしょうし)」
本州や四国の深山、朝鮮半島、中国東北部に自生するマツ科の 常緑高木、チョウセンゴヨウの種子を用いる。
海松子は肉着きのもの200グラム、甘味料200グラム 焼酎1リットル。
海松子は堅い皮がついているから、たたいて砕き、そのまま 壜につめて甘味料と焼酎を入れる。
二ヶ月位おいてから布で漉す。
強精酒としては折り紙つきである。
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