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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第149号 2005年2月28日
江戸時代の薬(七味唐辛子)、薬酒の楽しみかた(当帰酒(とうきしゅ))
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「七味唐辛子」
「七味唐辛子」
寛永年間に江戸で売り出された。
唐(中国)から渡来した辛子 である。
南蛮粉(なんばこ)、南蛮胡椒ともよばれる。
このほかに陳皮、芥子、山椒、麻の実、胡椒、菜種を加えて 七味唐辛子である。
両国橋の西、隅田川沿岸の浜町にいたる 狭い掘割に沿った一画が薬研堀である。
ここは将軍家の薬草 を挽く場所だったという。
唐辛子はカプサイシン、カロチン、ビタミンCを含み、煎じ れば消化不良、冷え性、めまい、寝小便に又、酸化防止や 防腐効果を期待して漬物にも入れた。
唐辛子の熟した先の 尖った品種は「鷹の爪」とよばれる。
刻んで、アルコール漬けにしてリュウマチ、神経痛、腰痛、 しもやけなどに外用した。
堕胎薬としても使われた。
薬酒の楽しみかた(当帰酒(とうきしゅ))
「当帰酒(とうきしゅ)」
当帰は細かく刻んだもの百五十グラム、甘味料三百グラム 焼酎一リットルを壜につめ冷暗所に貯蔵する。
二ヶ月ほど経過すると、当帰特有の香りの高い甘美な 酒となる。
食事前とか就寝前に服用する。
当帰は女性の聖薬といわれるくらいで、強壮、浄血、 鎮静に卓効がある。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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