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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第156号 2005年4月25日
江戸時代の薬(痔(じ))、薬酒の楽しみかた(酸棗仁酒(さんそうにんしゅ))
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痔(じ)
「痔(じ)」
馬の糞を木綿袋に入れ、熱湯をかけ、その上に尻をあて蒸す と良い。
黒胡麻をすりつぶし、ふかし、布に包みて患部を 蒸すべしというのもある。
また別の古書には馬糞を木綿袋にいれ、その上に煮湯をかけて尻をあて蒸すべし、とあるのは要するにお尻を温めて、時間 をかければよくなるという方法は理にかなっている。
痔は末梢の血行障害が原因だから、温めればよくなる ケースがあったと思う。
何故馬糞なのかは、多分温かみが 長持ちすのではないか。
ぜひ試してみて効果を教えていただければ幸甚である。
薬酒の楽しみかた(酸棗仁酒(さんそうにんしゅ))
「酸棗仁酒(さんそうにんしゅ)」
サネブトナツメである。
酸棗仁百グラムを細かく刻み、甘味料二百グラム、焼酎 一リットルを壜につめ、冷暗所に貯蔵すると約一ヶ月 で成分が浸出する。
酒とともに味わっても良い。
酸味がほどよく刺激する 甘美な薬酒である。
精神の安定とノイローゼ退治のほか、神経の強壮、 虚弱体質の改善、強化に効果がある。
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