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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第162号 2005年6月6日
江戸時代の薬(黄精(おうせい))、薬酒の楽しみかた(烏薬酒(うやくしゅ))
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黄精(おうせい)
「黄精(おうせい)」
黄精とはナルコユリの根茎である。
各地の山林や草原に自生する ユリ科の多年草である。
地下茎が横に延びて、その先端から一年 ごとに一本の茎を出す。
年節がはっきり残っている。
薬にするのは根茎部、花の時期か茎葉が枯れる秋に根茎を堀り とり、ひげ根を取り除き、水洗いして天日で乾す。
これが生薬黄精である。
多数の結節がある円柱形で長さは四〜 六センチで、淡黄色か褐色をしており、甘い匂いがする。
澱粉のほかアルカロイドが含まれる。
江戸時代には黄精の砂糖漬を売り歩く声を聞かない日はなかった そうである。
黄精売りは湯女屋から声のかからぬ日はなかった。
俳人の小林一茶は精力絶倫だったそうだが、この黄精の大の 愛用者でもあった。
黄精酒は強精にお奨めの一品である。
薬酒の楽しみかた(烏薬酒(うやくしゅ))
「烏薬酒(うやくしゅ)」
天台烏薬を細かく刻んだもの百グラム、甘味料二百グラム 、焼酎一リットル、以上を壜につめて貯蔵し約一ヶ月後に 布で漉して粕はすてる。
一日に二〜四杯が適量。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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