中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第178号 2005年10月3日
江戸時代の薬(牡丹(ぼたん))、薬酒の楽しみ方(烏薬酒(うやくしゅ))
--------------------------------------------------------------------------------
牡丹(ぼたん)
「牡丹(ぼたん)」
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われるが、 これらの植物はいずれも薬用になる部分を持っており、さしずめ 花も実もある花木ということだろうか。
特に牡丹の花はその華麗さにおいて他の追随を許さない。
ボタンの丈は一メートルばかり、八花弁の大輪の花を開く。
薬用にするのは根皮で秋に根を掘り取り、水洗いしてから木槌で軽く叩いて割れ目から硬い木部を取り除く。
日干しにして五センチ位に刻んだ生薬を「牡丹皮」という。 主成分は配糖体のペオニフロリン、ペオノール、ペオノリット、 ペオノサイドなどである。
江戸時代には庶民よりは漢方医に各種処方に配合されたりして 使用されたと考えられる。
大黄牡丹皮湯、温経湯などである。
薬酒の楽しみ方
「烏薬酒(うやくしゅ)」
天台烏薬を細かく刻んだもの百グラム、甘味料二百グラム、 焼酎一リットル。
以上を瓶につめて貯蔵し一ヶ月後に布で 漉して粕はすてる。
強精剤、不老長寿薬として効果が 期待できる。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|