中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第181号 2005年10月24日
江戸時代の薬(菖蒲(しょうぶ))、薬酒の楽しみ方(地骨皮酒(じこっぴしゅ))
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菖蒲(しょうぶ)
「菖蒲(しょうぶ)」
江戸期には端午の節句が近ずくと街には菖蒲売りののどかな 声が流れた。
軒菖蒲といって、菖蒲とヨモギを束ねて節句の 前夜に家々の軒へ挿す習慣が、古くから続いていたのである。 菖蒲とヨモギの強い匂いが邪気を払い、厄難を除く呪いと
なったのであろう。
節句を迎えると菖蒲湯を沸かしたり、菖蒲酒を飲んだり、 柏餅やちまきを食べたりして息災を祈った。
菖蒲はサトイモ科、池沼や渓流のほとりに生える多年生草本 である。
根茎を煎じて芳香性健胃剤として用いたり、菖蒲 の根と薄荷をうどん粉と練り合わせて歯痛に貼るとか、 打身に菖蒲の黒焼きを酢で練って貼る、といった民間療法
が伝えられている。
薬酒の楽しみ方
「地骨皮酒(じこっぴしゅ)」
地骨皮の細かく刻んだもの百グラム、甘味料二百グラム 焼酎一リットル、以上を壜につめて一ヶ月ほど貯蔵する。 成分の抽出が完了したら布で漉して粕はすてる。
少し苦味があるが、快い芳香のある薬酒ができる。
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