| 中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン 「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第184号   2005年11月14日 
 江戸時代の薬(肉桂(にっけい))、薬酒の楽しみ方(石こく酒)-------------------------------------------------------------------------------- 肉桂(にっけい) 「肉桂(にっけい)」 ニッケイはクスノキ科の常緑高木で、丈は八メートル以上になる。 盛んに枝分かれしてたくさんの葉をつけ、夏には淡黄緑色の小花 を開く。 インドネシアの原産で、享保年間に渡来したといわれる。 漢方で用いる材料は肉桂でも「桂皮」といっている、根皮を用い る。 辛くて香気がある。枝を用いたものは「桂枝」である。 現在はベトナム、中国からの輸入品が多い。 桂アルデヒドをを含む精油が主成分で、頭痛、発熱、悪風に使う。 葛根湯、桂枝湯、小青竜湯、安中散など数多くの処方に配合 される。 江戸時代には漢方医の用達に、庶民にはニッケイ飴の原料として 食用に利用された。 
 薬酒の楽しみ方 「石こく酒」 石こく百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットル。 石こくは細かく刻んで用いる。以上を壜につめ一ヶ月後に 布で漉して粕はすてる。 少し苦味を含んだ美酒ができる。 少量づつ長く続ければ、強精媚薬酒としてお奨めできる。 石こくはラン科の多年草である。 
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