中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第187号 2005年12月5日
江戸時代の薬(玄草(げんのしょうこ))、薬酒の楽しみ方(黄耆酒(おうぎしゅ))
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玄草(げんのしょうこ)
「玄草(げんのしょうこ)」
この薬草は江戸の初期から用いられ、痢疾(下痢)の妙薬 として利用された。
げんのしょうこは野原や土手、山などに 自生するフウロソウ科の多年草である。
夏から秋にかけて 葉の腋から細長い花柄を出し、その先に梅の花に似た五弁 花を開く。
茎は地面に広がり、若葉には暗紅色の斑点が あるのが特徴である。
効き目は良いので「現の証拠」ともいわれる。
貝原益軒の「大和本草」「や「本草綱目啓蒙」にも収載 されている。
成分としては末梢血管を強化するクエルセチン、血圧を 下げるヒヨリン、解毒作用をもつコハク酸が確認されて いる。
まさに医者いらずといったところか。
薬酒の楽しみ方
「黄耆酒(おうぎしゅ)」
黄耆百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットルを併せて 壜に入れ貯蔵一ヶ月で成分が浸出してくる。
布で漉すと無味、無色、無臭、きわめて飲み良い薬酒が できる。
強壮、強精のみでなく、強心、利尿、血圧降下 などの作用もある。
中年以降には最良の薬酒である。
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