中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第219号 2006年7月17日
薬用茶の作り方、江戸時代の薬(江戸時代の薬(山芋(やまのいも))
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薬用茶の作り方
「薬用茶、薬茶の作り方」
生薬を薬用茶として利用するには、煎じるような手間ひま かけずに熱湯を注いで利用するのが一番だがこれはこれで 味がイマイチである。
そこでアルミホイルを敷いたフライパンか土瓶の上に数日分 の生薬を入れ弱火で香ばしい匂いがでるまで、箸でかき混ぜ ながら焙じる。
これをお茶の缶に入れ保管する。
そうすれば湿らないしおいしくいただける。
飲む量とか時間も気にする 必要もなくお茶代わりに飲み続けても良い。
この生薬による薬茶は現代人に不足しがちなビタミン、 ミネラルなども補給できるという利点もある。
夏場などは冷蔵庫に保管して飲んでも良い。
生薬は長期間保管していると、虫がついたり、カビがはえ たりするのでお茶缶か海苔缶で保管し乾燥剤を入れておけば いい。
梅雨を越したようなときは風通しの良いところに 新聞紙などを広げその上で、二、三日陰干しするといい。
飲み方は棒茶を飲むように茶漉しに一掴みを入れ、熱湯を 注ぎ、二〜三分おいてから飲むと良い。
土瓶やポットで二十〜三十分も沸かすと煎じ薬になってしまう。 これはこれで用途が違う。
一日五杯程度を限度を目安としよう。
江戸時代の薬(山芋(やまのいも))
「山芋(やまのいも)」
ヤマノイモは日本特産の山野に自生するヤマノイモ科の 多年生蔓草である。
茎は長く伸びて分岐し、樹木などにからまっている。葉は対生で長柄、長卵形で先端が鋭く 尖りひかっている。
根は円柱状で太くて長く、成長すると 一メートルにもなる。
自然にできるものは自然生(じねんじょ)といい、畑で 栽培したものは長芋と呼んで区別している。
生薬の山薬はほとんどは栽培品である。
山薬にはムチン、ジアスターゼ、マンニット、コリン、 アルギニン、アミノ酸、サポニンが含まれている。
昔から夜尿、寝汗などに、生のまますりおろして凍傷や 火傷に使うことも知られている。
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