中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第234号 2006年10月31日
坂と用水のある街、金沢「鞍月用水(くらつきようすい)」、江戸時代の薬「蜜柑(みかん)」
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坂と用水のある街、金沢「鞍月用水(くらつきようすい)」
「鞍月用水(くらつきようすい)」
油瀬木から取水された用水は激しい勢いで街中へ入っていく。
すぐに暗渠部分となり、城南の民家の裏手や道路側を流れながら菊川町で開渠部分となり、私達の目にふれることができる。
水量も豊富で、水の流れも速く、今まで子供達の川流れや事故が起こったことがなかったのかこれから先もちょっと不安なくらいである。
この用水を利用して庭作りに取り入れている家もある。
街中には用水が縦横に走っている。代表的なものは犀川七ヶ用水である。
寺津、辰巳、長坂、鞍月、泉、大野庄、中村高畠の七ヶ所である。
江戸時代の薬「蜜柑(みかん)」
「蜜柑(みかん)」
温州蜜柑、紀州蜜柑、それに似た植物を総称して蜜柑といっている。
東南アジアが原産で、中国から渡来したといわれる。
薬用に使われるのは皮である。
漢方薬名を陳皮(ちんぴ)といい、薬の公定書である日本薬局方にも収載されている。
芳香性健胃薬であり、成分としては精油、リモネン、フラボノン配糖体のヘスペリジン、クエン酸、ビタミンCなどが含有される。
陳とは古いと言う意味で一年くらい経ったオレンジ色の皮を利用する。
吐き気をおさえ、咳を鎮め、痰を切る作用もある。
浴剤としての利用効果もある。
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