中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第34号 2002年11月25日
精力剤(五)
精力剤(五)
男性用の精力剤はこの他にもいろいろありますが、次回に継続することにして、今回は女性用のお話をしてみたいと思います。
セックスの悩みは男性ばかりではないのです。女性にとっても深刻な悩みなのです。特に中高年になって再婚した夫婦の場合は差し迫った問題であります。
かっては日本の女性がセックスの悩みを口にすることは例外的でしたが、現在は極く普通になってきています。女性が男性に対し話をしているだけでセックスを感じるとか、感じない男だとか姦(かしまし)いかぎりです。
性に対する変化を感じないわけにはいきません。
女性の悩みの中で一番多いのは「不感症」です。
次いで、「冷感症」、また「不感症」と「冷感症」がだぶっている場合もあります。
「性交痛」などがそれです。さらに「不妊症」もあります。
先ず、不感症と冷感症ですがよく混同されますが、別々です。
不感症は肉体的に正常なのに、SEXのとき快感を感じず、当然エクスタシーを感じません。
先ず、まったく感じない場合と或る程度は感じるがエクスタシーに達しない場合があります。
SEXは相手あってのことですから、相手に対する愛情などのメンタル面、また男性のSEXの仕方、経験度なども関係してきます。
挿入したとたん終わってしまう超早漏の相手ですと女性が感じる間もありませんから不感症とはいえません。
まあ、ともかくとして、既婚、未婚を問わず不感症に悩む女性は以外と多いのです。
相手の男性がごく普通なのにSEXをしても何も感じないという場合、これは女性側に何か問題があります。
若い女性で不感症の場合、体質的なものによって治し方も違ってきます。
たとえば生理が極めて不順であったり、なかったりする場合があります。
また体格がごつごつしていてふっくらしていない、胸も余りない場合は、女性ホルモンの分泌が正常に機能していないことが多く、女性ホルモンの入った薬で治します。
一方性格的な問題もあります。
育った家庭環境でSEXを罪悪視しているような場合は心を閉ざしているわけですから、その時間の終わるのを待つだけ、当然感じることもありません。
そういう方からの相談もあります。
あきらめることはありません。非常にいい興奮剤があります。
そういう興奮剤によって一度、体が解放されエクスタシーを味わうと、それが契機になって心も解放され、性格にも柔軟性がでてくるのです。
逆に感じるフリをしている人も不感症になる場合がありますが、このような場合も興奮剤で一度達すると正常に戻ります。
「前はちゃんとSEXをするたびに感じていたのに全く感じなくなってしまった。むしろわずらわしい。」という例です。
よく相談のある中高年の女性に多いタイプです。
中高年の女性の不感症にも要因はいくつかあります。
まずストレスです。中高年になるとどの奥さんも、子供の進学や就職、結婚などさまざまな家庭内の問題を抱えています。
両親あるいは姑や舅の介護などが現実の問題になってきます。
ご主人は仕事優先でそいうことは奥さん任せということになると、一日中そういう問題に頭を悩ませ、ご主人が求めてきても、とてもそういう気分になれないということで、ご主人が求めてきても一向に濡れない、ご主人が無理矢理挿入ということになると、苦痛をともなうだけで性交痛を訴えたりされます。
そういうストレスに加え、更年期の年代が重なりますとSEXで感じなくなってきた。というケースです。
こういう場合は更年期によるホルモン・バランスのくずれが原因になっていることが多いのです。
女性が更年期になると、頭痛やめまい、動悸、胃腸不調、腰痛、手足のしびれ、などという体の症状から、不眠、いらいらなどの心の不調。
そういう症状とともに卵巣の機能が低下するために女性ホルモンの分泌も低下してきます。
こうなると、性欲がなくなり、SEXをしても感じない、つまり不感症になってしまうのです。
さらにホルモンの分泌量が減ると、膣を潤す愛液の分泌も減ります。
膣の粘膜が萎縮して、血管が露出したり、無理に性交すると性交痛のすえ、出血したりします。
これではとてもSEXの快感などありません。 つまり、更年期になると女性は一種の”性不能状態”に陥るのです。
女性のほうも一種の「インポテンツ」の状態になるのです。
中高年夫婦ならおそかれはやかれ訪れるこの状態をいかに乗り越えていくのかということは重大問題であります。
そんな時に私の出番がやってくるのです。どのように対処すればいいかは次回に述べたいと思います。
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