中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第45号 2003年2月17日
江戸時代の薬(蝦蟇(ガマ)の油売り)、漢方薬膳料理(松の実がゆ)
江戸時代の薬(蝦蟇(ガマ)の油売り)
「さあさあお立会い、御用とお急ぎでない方はゆっくり聞いておいで」という口上で有名な蝦蟇(ガマ)の油売り。
この効果はどうだったのだろうか、知足院中禅寺(筑波神社)の光誉という僧侶は大阪の陣に従軍したとき、持参の膏薬で何百人の兵士を救ったという。
この膏薬をつけるとぴたりと血がとまり、痛みも傷も治ったというので評判になった。
ガマの油売りにでてきる四六のガマはガマの指のことですが四六が正常なのです。
又ガマは虫を捕食するものでオオバコは食わないといわれています。
ガマを棒でつついたことがあります。
金沢で一番の繁華街の民家の庭に出現したのです。
私は棒切れを持ち出し、ところかまわずつついてみました。
そうすると、耳のうえの小さな瘤のようなふくらみから牛乳のような汁がピュウとでてきました。
この汁が目に入ると失明しますが、この汁を固めたものが「センソ」という漢方薬なのです。
これは公定書の「日本薬局方」にも収載されているれっきとした医薬品なのです。
収斂作用、強心作用、鎮痛作用、局所麻酔作用があります。
塩酸エピレナミン、ブファリン、ブフォタリンなどが発見されさらにレジブフォゲニンは呼吸興奮剤として利用されています。
あの筑波山の光誉坊は汁を絞って蜜蝋やゴマ油と混ぜ練り合わせて薬を作ったのなら、伝説にたがわずピタリと出血はとまり、痛みもたちどころにとれたに違いない。と思います。
漢方薬膳料理(松の実がゆ)
一.風邪の初期で咳や痰が多く、特に気温が下がるとその症状がひどくなる方。
二.便秘がちの方。とくに便が乾燥する人。
作り方
一.松の実は砕いてあらかじめ殻を砕いておく。
二.洗った米と松の実を鍋にいれ強火にかける。
三.煮立ってきたら、火を弱め、蓋を少しずらして柔らかくなるまで煮込む。
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