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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第59号 2003年5月26日
江戸の薬(地竜)、漢方薬膳料理(萎ズイ酒)
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江戸の薬(地竜)
地竜(じりゅう)
地面を這う龍とはミミズのことである。
ミミズに小便をかけると珍宝がはれるという言い伝えがあり、子供の頃には言われたものである。
雲をおこし陰晴を知る能力があるとして、土竜ともよばれる。
腐りかけた落ち葉の下や、畑などを掘ると良く出てくる。
ミミズには目がない。陸生、淡水、海辺のものがあるという。
ミミズは解熱剤としてつとに知られている。
江戸時代には陸生のミミズを乾燥させ、熱のでたときに服用したという。
今でも解熱剤に配合されているし、単品でも売っている。
漢方では「地竜」といい解熱作用のほかに、溶血、気管支拡張、血圧降下の作用があり、高熱のひきつけ、風邪、リュウマチ、中風、喘息にと幅広くつかわれてきた。
ミミズを煎じた液をつけると育毛効果があるという。
インドのミミズ療法では、尿路結石を小さくさせたり、体外に排出させるために、ミミズをパンに混ぜて食べさせるというのである。
ミミズは体内の胃腔に小さな石を貯え、飲み下した腐葉土をこの石を使って粉末にするという。
漢方薬膳料理(萎ズイ酒)
精力増強によく、陰萎に効果あるのに、黒豆を炒り、黒ゴマも炒り混ぜ合わせ蜂蜜で練り合わせたもの。
アマドコロは漢薬名を萎ズイといい強壮、強精に効果がある。
萎ズイ酒にすると良い。
山茱ユはひえつき節にうたわれていますが、ミズキ科の落葉低木で庭木や庭園に植えられており、三月頃黄金色の小花を咲かせ、秋には深紅色の果実をつけます。
薬用にはこの果実を使います。
乾燥果実を山茱ユといいます。
煎じても良いし酒につけて飲むのもいいでしょう。
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