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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第95号 2004年2月9日
江戸の薬(行商人)、漢方薬膳料理(痔)
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江戸時代の薬(行商人)
行商人の薬、とは。藤八五文、定斉延命散、木香丸、翁丸、枇杷葉湯売りなどである。
非常に安価で庶民の買いやすい価格だったようである。
このほかに、多くの薬を持ち歩いたのが配置売薬である。
越中富山の配置売薬の始まりは元禄年間(1686年〜)といわれ、近世末には数十の薬が全国に普及し、藩の最大の物産となった。
「万金丹」「返魂丹」「龍脳丸」「安神散」「山田振薬」「俵屋振薬」「地黄丸」「無双膏」などで代表される。
これらは配置売薬という特異な販売方法によつて、行商人が得意先を巡回し、数種の薬を預け置き、任意に使用させ、再度の巡回時に使用済み薬代を徴収し、更に新薬と交換し、補充する
掛売り制度である。
置き薬の得意先範囲は、一種の営業権を持つ暖簾価値を持ち、懸場とよばれた。
その内容記載名簿である懸場帳は売薬行商の基礎的財産で、売買、賃貸、質入の対象となった。
漢方薬膳料理(痔)
「痔」
痔に無花果(いちじく)といわれるほど、用いられている民間薬です。
用いる部分は葉と茎です。
一、乾燥したイチジクの葉を細かく刻み、手ぬぐい二つ折り大の木綿の袋に詰めて、湯に入れ、その風呂に入り患部をよく洗う。
一、イチジク五〜十グラムを水600mlで半量以下に濃く煎じガーゼに煎じ液をつけて患部を洗う。
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