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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第98号 2004年3月1日
江戸時代の薬(梅毒や淋病)、漢方薬膳料理(胆石症)
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江戸時代の薬(梅毒や淋病)
今では治療法のある梅毒や淋病も江戸期には各地で蔓延していた。
特に梅毒には特効薬もなく、両国に紫金膏というくすりがあり多くの人たちに飲まれたという。
成分は軽紛(塩化第一水銀)なので、水銀中毒になるおそれがあり、その解毒に山帰来(サルトリイバラの根)が使われたのである。
薬用の根は塊状で節があり、色は赤くてヤマノイモの味ににている。
漢方では八味帯下丸という処方もある。
山帰来は江戸期にはよく使われた。
水洗いし、天日に干したものを煎じて飲むのである。
帯下、尿道炎にも効果がある。
秋になると近くの山では盛んにサルトリイバラの採取が行われたという。
漢方薬膳料理(胆石症)
「胆石症」
胆石症の生薬としてよく使われるのはアカメガシワとウラジロカシでしょう。
この二つを同時に煎じても良い。
葉に含まれるタンニンがいいのだという。
トウダイグサ科の落葉樹で、カシワの葉に似た大きな葉を持ち、春先は葉に赤みがあるので、アカメガシワといわれる。
薬用には夏、赤みがとれて緑色になった葉を採り、日に干します。
ウラジロカシは胆石発作、腎臓結石、尿路結石症によく用いられる。
アカメガシワと同じタンニンが成分でカテコールタンニンとよばれ結石を溶かす作用がある。
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