こじらせ風邪に/柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
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柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)【傷寒論・金匱要略】
柴胡桂枝湯はこじらせた風邪によく用いられる。
風邪をこじらせると表証から半表半裏へ移行する(太陽病期から少陽病期に移行する)。
胸脇苦満や心下痞といった症状が出てくる。食欲不振や口苦咽乾、吐き気なども柴胡剤の特徴である。
神経症状を目標とすることも多い。また、肝胆膵の不調を整える漢方薬としても応用される。
柴胡桂枝湯は小柴胡湯と桂枝湯を併せた構成になる。
「傷寒六~七日、発熱しわずかに悪寒し、肢節煩疼し、わずかに嘔し、心下支結し、外証未だ去らざる者は、柴胡桂枝湯之を主る。」(傷寒論・太陽病下篇)
「心腹卒中痛する者を治す。」(金匱要略・腹満寒疝病)
構成生薬
柴胡 |
5.0g |
半夏 |
4.0g |
桂皮/芍薬/黄ごん/人参/大棗 |
各2.0g |
甘草 |
1.5g |
生姜 |
1.0g |
目標
寝汗やじんわりとした汗をかいていて、多くは腹痛があるか、みぞおちから下の不快感がある。
適応症
かぜ、気管支炎、肺炎、肺結核、肝炎、胸膜炎、肝臓障害、胃腸炎胃酸過多症、胃・十二指腸潰瘍、胆嚢遠、胆石症、てんかん、神経症夜尿症、膵臓炎、潰瘍性大腸炎、リュウマチ、じんましん、肋間神経痛
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