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青黛(セイタイ)
青黛の解説
開宝本草に青黛として収載されているが、別名は瀝青(れきせい)ともいわれる。
マメ科キアイ(Indigofera tinctoria L.)や、キツネノゴマ科Strobilanthes cusia O.Kuntze、タデ科のアイなどの植物から作製したインディゴ含有の粉末である。
漢方では皮膚化膿症や皮下出血などに用いられる。
藍と呼ばれる植物は、神農本草経の下品に「藍実」として収載されているが、甚だ多くの植物が当てはまる。染料・解毒薬として使われてきた。
基源
多くの植物からえられる。
1)マメ科のキアイ(タイワンコマツナギ)の茎葉。
2)キツネノマゴ科リュウキュウアイの茎葉。
3)タデ科のアイの茎葉。
4)アブラナ科のターチンおよびタイセイ、ホソバタイセイの茎葉。
これらの茎葉を採集し、水に2〜3昼夜浸し葉が枝から自然と落ちるところ、枝を引き上げ、 石灰を原料の約10分の一加え、十分攪拌し、液が深紅色になったときに、液面に浮いた藍色の泡沫を掬い取り乾燥したもの。
沈殿物を乾燥したものが「球藍(きゅうらん)」である。
また、原植物の葉や茎に水を加えた後、たたいてつぶし、石灰水などを加えて表面に浮かぶ青藍色の粉末を掬い取って乾燥したもの。
植物は生産地によって異なり、福建省ではタイワンコマツナギとリュウキュウアイ、江西省ではタイワンコマツナギ、河北省ではアイ、雲南省ではリュウキュウアイ、江蘇省ではタイセイなどを原料としている。
産地
中国、福建、河北、雲南、江蘇、安徽などに主産し、河北、福建、雲南が産量最大。
福建産が品質最良で「建青黛」といわれる。
成分
インジゴ約5〜8%が含まれる。
処方例
青黛石膏湯。
丸剤、散剤、外用。水に溶けにくいため煎剤のなかにはいれない。
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<使用上の注意>
体質や体調により合わない場合は摂取を中止してください。
<取扱上の注意>
- 開封後は、性質上吸湿することがありますので、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管し、なるべく早めにお召し上がりください。
- 本品は天産品ですので、色・味・においなどが多少異なることがありますが、品質には問題ありません。
- 本品には防虫・防カビのために脱酸素剤が封入されておりますが、これを本品と一緒に煎じたり、食べたりしないようご注意ください。
<煎じ方>
「煎じる」という意味は、刻んだ乾燥品を水で煮て、その成分をしみださせることです。
その煎じた汁を「煎汁」あるいは「湯液」といってこれを飲むわけです。
毎日煎じ、その日のうちに飲むのが良い。
1日量を3回分に分け、食前または食間(食事と次の食事の間の空腹時間)に服用するのが目安です。
- まず煎じる容器を用意する。
(土鍋などの焼き物か、ガラス製のものが一番いい。ホウロウびきやアルミ、アルマイトのやかんでもよいが、鉄や銅のものは避ける。)
- 容器の中へ1日分の乾燥した刻み品をバラにして入れ、水を加える。水の量は大人で普通600mlぐらいである。
- 次に火にかける。火は中火より少し弱くする。
10分か20分で沸騰してきたら火をさらに弱くして煮こぼれないようにして、軽く煮立つようにする。このとき容器のふたはとっておいてもよい。
- 容器の中の水の量が約半分に減ってきたら、火からおろし、ただちに茶こしガーゼなどで、「かす」をこして取り去る。
カスを液体の中に入れたままにしてはいけない。水の量が約半分に煮詰まるまでの時間は約40分位が最適で、そのように火加減をすると良い。
水の量が半分になったのを知るには、煎じる前に刻み品と約半分量の水を入れ、その時の水分位置を覚えておくとよい。
- 約300mlまで煎じ詰めたら、朝、昼、晩と1日3回に分けて飲んでください。1回量は約100mlです。
温かいうちに飲んだほうがいいですが、夏の暑いときなどは残りは冷蔵庫に保管し、服用前に温めなおして飲んでもよろしいです。
※粉末の場合:粉末をそのまま服用する、又は一日量に少量のお湯とハチミツを加えて練りものとすることもできます。
※お茶にする場合:お茶にする場合は加熱時間を10分程度とすることもできます。
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