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漢方生薬の中屋彦十郎薬局TOP >生薬の通信販売一覧>玉竹(ぎょくちく、ギョクチク)
●玉竹(ぎょくちく)
玉竹の解説
萎ずい(イズイ)、神農本草経には女萎と称せられる。
基源
日本、朝鮮半島、中国に分布するユリ科の多年草、アマドコロ、および近縁植物の根茎を用いる。
乾燥した根茎は細長く分岐があまりない。質は堅い。味はやや甘く粘性がある。黄白色で柔らかいものが良品。
アマドコロは白い花を二個づつつけ、きれいなため観賞用として栽培され、切り花としても利用される。
根茎がヤマノイモ科のトコロに似て甘いのでアマドコロと呼ばれる。
黄精とよく混同され、中国では同属植物の根茎で大型のものを黄精、小型のものを玉竹とされるようである。
ナルコユリとアマドコロの違い
ナルコユリの茎の断面は円柱形であるに反して、アマドコロは有角形である。
同属植物のナルコユリはアマドコロと似ているが、ナルコユリの根茎は黄精といい、精力食として知られている。
産地
中国(湖南、河南、江蘇など)。
成分
粘液質(多糖体のオドラタン)、強心配糖体(コンバラマリン、コンバラリン)。
用法・用量
煎剤、丸剤。1日10〜15g。
消化器の調子が悪く、湿った痰がでるといった状態にはよくないとされる。
民間では、打撲に対してすりおろした汁をぬっていたそうである。
処方例
麻黄升麻湯、玉竹麦門冬湯、玉竹飲
※よく比較参照される生薬はこちらからどうぞ
玉竹 中国 刻み 500g
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<漢方薬・生薬使用上の注意>
体質や体調により合わない場合は摂取を中止してください。
<漢方薬・生薬取扱上の注意>
- 開封後は、性質上吸湿することがありますので、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管し、なるべく早めにお召し上がりください。
- 本品は天産品ですので、色・味・においなどが多少異なることがありますが、品質には問題ありません。
- 本品には防虫・防カビのために脱酸素剤が封入されておりますが、これを本品と一緒に煎じたり、食べたりしないようご注意ください。
<生薬の煎じ方>
「煎じる」という意味は、刻んだ乾燥品を水で煮て、その成分をしみださせることです。
その煎じた汁を「煎汁」あるいは「湯液」といってこれを飲むわけです。
毎日煎じ、その日のうちに飲むのが良い。
1日量を3回分に分け、食前または食間(食事と次の食事の間の空腹時間)に服用するのが目安です。
- まず煎じる容器を用意する。
(土鍋などの焼き物か、ガラス製のものが一番いい。ホウロウびきやアルミ、アルマイトのやかんでもよいが、鉄や銅のものは避ける。)
- 容器の中へ1日分の乾燥した刻み品をバラにして入れ、水を加える。水の量は大人で普通600mlぐらいである。
- 次に火にかける。火は中火より少し弱くする。
10分か20分で沸騰してきたら火をさらに弱くして煮こぼれないようにして、軽く煮立つようにする。このとき容器のふたはとっておいてもよい。
- 容器の中の水の量が約半分に減ってきたら、火からおろし、ただちに茶こしガーゼなどで、「かす」をこして取り去る。
カスを液体の中に入れたままにしてはいけない。水の量が約半分に煮詰まるまでの時間は約40分位が最適で、そのように火加減をすると良い。
水の量が半分になったのを知るには、煎じる前に刻み品と約半分量の水を入れ、その時の水分位置を覚えておくとよい。
- 約300mlまで煎じ詰めたら、朝、昼、晩と1日3回に分けて飲んでください。1回量は約100mlです。
温かいうちに飲んだほうがいいですが、夏の暑いときなどは残りは冷蔵庫に保管し、服用前に温めなおして飲んでもよろしいです。
※粉末の場合:粉末をそのまま服用する、又は一日量に少量のお湯とハチミツを加えて練りものとすることもできます。
※お茶にする場合:お茶にする場合は加熱時間を10分程度とすることもできます。
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