●茅根 (ぼうこん)
神農本草経の中品に収載されている。六月の晦日と大晦日に、神社の参道に設けた茅の輪をくぐると、災難を免れるという。茅の輪は径10センチほどに束ねたチガヤを結んで、芯に細い竹をいれ、人が通れるような輪にしたもの。この風習にちなんでチガヤを身に付ければ厄除けになるといわれ、江戸時代にはこれを売り歩いたものらしい。急性腎炎や妊娠中のむくみに効果があるという。
| 起源 | イネ科のチガヤの細根および鱗片を除いた根茎。 チガヤは日当たりのよい川原や路傍に、群れをなして野生する多年草である。白い根茎が地中を横にはい、そこから細い根がでる。葉はイネに似て細長い。葉が出る前に花穂をだし、絹糸のような毛に包まれた褐色の小花を群がり咲かせる。これをツバナとよぶ。穂をぬいて口に含むとわずかに甘い。薬用部分は根茎。地上部が褐色に変わった晩秋に根茎を掘り取ってヒゲ根を除き、雨露のかからないところで陰干しにする。 淡黄白色で太いのが良品とされ、これを「茅根」といっている。 |
| 産地 | 中国全土、朝鮮半島、日本(香川、群馬など) 。 |
| 成分 | トリテルペノイド。および糖類、有機酸、カリウム塩などを含む。 |
| 薬理作用 | 利尿作用 (水エキス) |
| 応用 | 利尿、解熱、浄血、止血薬として、熱性病、吐血、鼻血、尿血、水腫、小便不利、煩渇、咳喘、嘔逆などに応用する。 |
| 処方例 | 茅根湯、急性腎炎法など。 |
| 処方例 | 煎剤、散剤、膏剤。1日10〜15グラム。 |