●茯苓 (ぶくりょう)
神農本草経上品に収載されている。
| 起源 | サルノコシカケ科のマツホドの菌核をそのまま乾燥したもの。または菌核の外層をほとんど剥いで、数個に分割または輪きりにしたもの。この菌はマツ属植物の根に寄生し、通常伐採後3〜4年を経た樹などの根の周囲に不定形塊状の菌核を形成する。しかし生きた樹の根にも菌核が形成されることがある。 |
| 産地 | 中国 (雲南、安徽、河南、湖北、湖南省など) 。日本、韓国、雲南省産の天然品は「雲茯苓」または「雲茯」と称され、内部が純白で品質最良である。 |
| 成分 | β-13グルカンの多糖体パキマンが主成分である。このほかトリペノイドのパキミ酸、エブリコ酸、デヒドロエブリコ酸、アセチルデヒドロツムロス酸など。ステロールのエルゴステロールを含有する。 |
| 薬理作用 | 血糖低下作用 (水エキス、アルコールエキス) 。 |
| 応用 | 利尿、健胃、鎮静薬として、排尿異常による浮腫、頻尿、めまい、心悸亢進、胃内停水、筋肉の間代性痙攣などに応用する。 |
| 処方例 | 五苓散、苓桂朮甘湯、桂枝茯苓丸、茯苓飲、小半夏加茯苓湯など。 |
| 用法・用量 | 煎剤、散剤、丸剤。1日3〜6グラム。 |
茯苓 (ぶくりょう) とはサルノコシカケ科のキノコの一種で、その菌糸が固まってできたかたいかたまり (菌核)
です。松林のなかの松 (アカマツとクロマツ)の根に寄生するもので形
はキクイモににています。割ると中身は白い樹液のような汁が出
ます。私は或る時、茯苓突きの名人に連れ立って晩秋の石川県の加賀地方の松林にでかけました。先のとがった1メートルほどのの長さの鉄製の茯苓突きを持って松林に分け入りました。目指すは松の古木または切り株の根元です。ふっくらと盛りあがっ
た土のところを、ぐぐっと突き刺します。突き棒をさっと抜いて 先に白い樹液がついていれば茯苓があるのです。なかなか簡単
には取れません。一日かかって私は3〜4箇取れたでしょうか。私は遠足気分ですが、仕事として生計を立てるとなると大変です。しかし、名人は籠に一杯も取れていたのでかなりあったと思います。これを乾燥して生薬として仕上げると歩留まりは50%位でしょう。
国内では人件費の関係で生産は難しいでしょう。韓国産、中国産が輸入されています。強壮、利尿、鎮静作用があります。漢方では八味地黄丸、五苓散、桂枝茯苓丸、加味逍遥散など幅広く
利用されています。サルノコシカケ科のキノコ類には抗ガン作用のあることは古くから知られており、カワラタケなどは代表格
です。これらの茸類に含まれている多糖体 (ポリサッカロイド) に
よるといわれています。
ガン細胞から影響を受けないようにするときは正常細胞を強くすることが大事なのです。外科手術、化学療法、放射線療法のほかに免疫療法も考えていく
必要があるのではないでしょうか。茯苓には体内の水分の流れを よくする利水作用があるといわれています。体内の組織液の流れ
をよくすれば、炎症も取り去るのです。炎症を抑えるということ は細胞の活性を高めることになりガン細胞の増殖も抑えること
になるのです。体液の流れをよくすることは健康を守るうえで 非常に重要な事なのです。
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2000円(税込2100円) |