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●牛黄 (ごおう)

神農本草経の上品に収載されています。

起源 ウシ科のウシの胆嚢または胆管中にできた結石で、苦味のなかにわずかに甘味のあるものが良品。
産地 オーストラリア、北米、南米、ヨーロッパ、インド、アフリカなど。オーストラリア産が品質優良、次いで北米、南米でインド産は劣品です。
成分 胆汁酸のコール酸 (5〜11%) 、デオキシコール酸 (2%) 、ケノデオキシコール酸 (0.6〜1.7%) 、胆汁色素のビリルビン、ビリベルジン、などのほか、コレステロール、レシチン、脂肪酸、アミノ酸 (タウリンなど) を含有する。
薬理作用 造血、胆汁分泌促進、鎮静。平滑筋収縮。抗炎症 (ペプチド性物質) 。強心作用。
応用 鎮痙、鎮静、解熱、解毒、強心、利胆薬として、熱病。心悸亢進、中風のかたに応用される。心臓・循環器系に対する牛黄の作用としては元富山大学の岩城利一郎教授などが一連の動物実験を行った結果、かなり確実で持続的な血圧低下作用があり、心臓に対しては多少興奮させる傾向があるということです。岩城博士は、牛黄に毛細血管拡張作用と抗アドレレナリン作用 (アドレナリンには血圧を上げる作用がある) があるといい、血圧が下がるのはそのためではないかと推測しています。一方、鎮痙作用、つまり痛み止めの作用については、やはり富山大学の木村正康教授によると、それほど強いものではないが鎮痙効果があり、その作用の中心はデスオキシコール酸にあるとのことです。またビリルビンを大量に含むところから、赤血球新生促進作用があるのではないかと考えられています。牛黄はすべての心臓疾患にきくというわけではありませんが、確実にいえることは、高血圧、過労による息切れ、動悸には非常によく効くということです。三週間から二三ケ月連用すると、階段の昇り下りが楽になった、体が軽くなったという報告もあります。また、肝臓の解毒機能を高め、二日酔いを防ぐために大変良いということです。気管支喘息の人に小青龍湯と牛黄を一緒に使うと小青龍湯の場合だけよりも自然治癒力を高め効果が優れているということです。
処方例 牛黄清心丸。六神丸。
用法・用量 丸剤、散剤、外用剤。1回0.1〜0.5グラム。
参考 起源はインドと思われる。現在、中国では、牛や豚の胆汁から人工牛黄を製造し代用にしているという。

牛黄 濠州産 1匁 3.75g 20000円 (税込21000円)
牛黄 (ごおう) は牛の胆嚢または胆管にできた結石で大きさ1cm〜3cmの不規則な球形、または角のとれたサイコロのような形をした赤みがかった黄褐色の物質で、以外 と軽く割ってみると、木の年輪のような同心円状の層があります。
口に含むと心地よい 苦味とかすかに甘味があります。日本薬局方という国の定めた公定書にも記載されている立派な薬なのです。ビリルビンを主成分とし科学的な分析方法も確立され一定の水準以上のものが輸入 されるように品質管理されています。滋養強壮剤、強心剤、高血圧、中風、小児用薬として様々な医薬品に使われています。但し、生産国によって品質にま差があり、ここが牛黄の最も難しいところなのです。品質のいいところから順番に1.豪州産2.北米産3.中米産4.南米産5.中国産6.印度産となっています。一番良品の豪州産と印度産ではこれが同じ牛黄かと見まごう程、品質に差があります。当然価格にも差があり豪州産と印度産では3倍以上の価格差があります。豪州産で一般小売売価が3.75グラムで20000円位です。
北米産、南米産、中国産はこの中間の価格帯です。ここで、牛黄の鑑定に職人的な勘と、経験が要求されてくるのです。「金」の売買価格が1グラム1200円くらい、仮に3.75グラムとして、4500円にしかならないのです。いかに牛黄が高額かご理解いただけると思います。一般では豪州産と北米産と中、南米産を見極めることは極めて困難です。従って、長い経験と熟練した鑑定眼のある信頼できる店で買うより他に方法がないということです。ところが、輸入品はすべて日本薬局方基準に合格しているのですから成分や灰分検査だけでは品質の良し悪しは見極めることはできないのです。
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