●甘草 (かんぞう)
神農本草経の上品に収載されている。甘草は中国のみならずヨーロッパでも古くから知られており、デオプラストスやヂオスコリデスにもその記載が認められている。日本にも奈良時代のころ、唐文化とともに渡来し、正倉院にも保存されている。
| 起源 |
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| 産地 | 東北甘草:中国 (東北諸省、河北、山西、内蒙古、陜西など) 。西北甘草中国 (内蒙古、甘粛、新疆、など) その他、アフガニスタン、パキスタンなど。 |
| 成分 | トリテルペノイド配糖体 (サポニン) を6〜14パーセントを含有し、その代表的成分はグリチルリチンである。フラボノイドとしてリクイりチンリクイルゲニン、イソリクイリチン、イソリクイリチゲニンを含む。 |
| 薬理作用 | 消化性潰瘍抑制、胃腸分泌抑制、鎮痙、鎮咳、副腎皮質ホルモン様作用 (エキス) 。抗炎症・抗アレルギー作用 (グリチルリチン) 。 |
| 応用 | 嬌味、鎮咳、去痰、消化器性治療薬。グリチルリチン製造原料とします。また緩下、鎮痛、抗炎症、解毒薬として、痙攣痛、腹痛、筋肉痛、咽喉痛、リュウマチ関節痛、アレルギー、消化性潰瘍、アジソン氏病などに応用する。急な痛みを、一時的に緩和するので、、常時備えておくと便利である。夜中突然激しい痛みを訴たえたときに、2〜3gを煎じて服用する。また収斂性があるのでトゲ抜きや、咽喉炎、咳、痰、声のかれなどに、適量の煎液でうがいをすると、喉の痛みがやわらぐ。 |
| 処方例 | 局方のカンゾウエキス、カンゾウ粗エキス、葛根湯、小青龍湯、芍薬甘草湯、甘草湯、小柴胡湯などがあります。 |
甘草の効能、効果が発表されガンの予防や肝炎、胃潰瘍にも優れた効果のある事が学会などで発表されました。甘草はマメ科の多年草でシベリア、蒙古、中国東北部に産します。
甘草の有効成分はグリチルリチンです。
グリチルリチンはすでに製剤化され急慢性肝炎、抗炎症、じんましんなどの抗アレルギー剤として販売されているのは周知の事実です。
これまで、肝臓病に特効薬はないといわれてきましたがこのグリチルリチンは肝臓病に有効であることがわかってきたのです。血液中のある種の酵素であるトランスアミナーゼ
(GOTAGPT) を測定することによって効果を確認できますが、グリチルリチンはGOT
AGPTの数値を下げることが証明されています。 ガン特に肝臓ガン、肺ガンの予防に効果のあることが発表されています。
ガンは何故発生するかについては議論のあるところですが、細胞の核のなかにある遺伝子 (DNA) に何らかの異変が起こり、
その細胞が 無限に増殖して、正常細胞のコントロールがきかなくなりついには人間自身を倒してしまうのがガンなのです。
ガンを予防するには体内に入ってきた毒物や発生した毒物をすみやかに
排出するか、無毒化すればいいのです。グリチルリチンには細胞膜 を修復したり、毒物をすみやかに体外に排出して解毒してしまう働き
がありますから、発ガン性の物質が取り除かれて予防効果があるというわけです。ガンの予防薬としてこれから更にグリチルリチンの研究はすすめられていくだろうと思います。最近では免疫不全症候群であるエイズにたいしても有効であるという報告もあります。
適切な治療がなく現代のペストと恐れられているエイズ ( 後天性免疫不全症候群) 。少なくても二種類のエイズウイルス が、性行為や血液、血液製剤をかいして感染する病気です。 細菌やウイルスに対して体が抵抗できるのは、 血液の免疫システムの働きによりますがAHIV (ヒト免疫不全ウイルス ) はその司令官役であるヘルパーTリンパ球に主として感染し、殺してしまうのです。エイズウイルスに感染すると、リンパ節がはれ、微熱や下痢、食欲不振、嘔吐が続き、どんどんやせていくのです。 免疫力が落ちるにつれて細菌やウイルスが体内で勢力を強め (いわゆる日和見感染) ていきます。ニューモシスチス・カリニ やクリプトスポリジウムなどの原虫、カンジダなどのカビ、サイトメガロウイルスなどのウイルスが肺や消化器に巣くい、手足のガンであるカポシ肉腫を併発し、最後は肺炎などで死亡する恐ろしい病気です。エイズウイルスは一度人間の細胞に 感染すると、自分の遺伝情報を細胞内に組み込んでしまい、外に 出て行かず、一度感染した人は発病するか、一生ウイルスを養い 続けるのかのどちらかしかないのです。 AZTなどウイルスを殺す薬は限界があるために、ウイルスの感染を防ぐワクチンや発病を防ぐくすりとして漢方薬が注目 されているのです。その漢方薬こそ甘草の主成分であるグリチルリチンなのです。その他の漢方製剤としては小柴胡湯、人参湯、補中益気湯、制ガン剤であるカワラタケのクレスチンなどが注目されています。 AZT (アジドチミジン) は骨髄障害など副作用が強いうえ、 一度感染したウイルスを体外へ排出させることはできず、結局 は死ぬまでの時間を延長させるだけなのです。エイズウイルスを抑える海藻成分の多糖類がみつけられています。しかし、まだまだ新薬は研究途上にあり、一刻も早い開発が 待たれています。当人にとって不可抗力であった「血液製剤」からの感染で苦しめられている人たちにとっては怒髪天を突く思い でしょう。しかし、これから、一瞬の快楽を求めて、歓楽街に足を 踏み入れるものにとって、スキンは絶対欠かせない必需品です。最初から防具すことはもちろん、毛ずれによる出血も要注意です。幸せと不幸は背中あわせなのですから。