竹節人参 (ちくせつにんじん)
人参の代用として医療に用いられるようになつたのは、江戸時代初期寛永年間に清国の帰化人、何欽吉が薩摩においてこれを発見し採集して使用したのが始まりとされている。正倉院に「竹節人参」と題記されたものがあるが、これは後人が書き誤ったもので、明らかにオタネニンジンの根茎部であって、今日の竹節人参ではない。
| 起源 | ウコギ科のトチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたものである。 |
| 産地 | 日本各地に広く産する (福井、長野、奈良、群馬、香川、鹿児島など) 。中国の薬局方 (中国薬典) でも「竹節人参」が規定され、同じ起源植物を用いるとされている。一般に四川省に産するが、市場に流通しているものは大きさ、形状において若干異なり、日本産と同一起源のものかは不明です。 |
| 成分 | サポニン約7%を含有し、主サポニンはチクセツサポニンであるが、チクセツサポニンIa、III、I(ジンセノシド)も含有する。 |
| 薬理作用 | 鎮静、鎮痙、解熱、鎮咳、去痰、腸管自動運動増強、ストレス性潰瘍抑制 (チクセツサポニンII) 。コリン様作用、ヒスタミン遊離、消化性潰瘍抑制 (非サポニン分画) 。血糖低下 (粗サポニン分画、チクセツサポニンV) 。 |
| 応用 | 去痰、解熱、健胃薬として用いる。人参にくらべて新陳代謝機能の賦活作用は劣るが、健胃、解熱、去痰作用は勝るといわれる。 |
| 処方例 | 人参の代用として小柴胡湯、半夏瀉心湯などに配合される。 |
| 用法・用量 | 煎剤、散剤、丸剤。1日1.5〜6g、粉末の場合3〜9g。 |