●黄ごん
神農本草経の中品に収載されている。
| 起源 |
シソ科コガネバナの周皮を除いた根。市場には、新根で質の充実した子ごん、根の先端部の尖ごん、老根の木部の一部が腐朽し空洞となった宿ごん、枯ごん、および破砕されて片状になった片ごん、平てなどがあります。山東省の「山東黄ごん」、河北省承徳産の「熱河黄ごん)
が最良品です。 |
| 産地 |
中国 (山西、河南、山東、陜西、内蒙古、四川、甘粛など) |
| 成分 |
フラボノイドを含み、主成分はバイカリン、バイカレイン、オウゴニンなどです。 |
| 薬理作用 |
解熱、胆汁分泌促進、胃液分泌抑制、抗アレルギー作用 |
| 応用 |
消炎解熱剤として炎症、充血、胃部の痞え、下痢、腹痛などをともなう疾病に応用します。
- 抗炎症作用
細菌感染症の炎症症状に応用される。慢性気管支炎や気管支拡張症など、粘稠の黄色痰を伴う呼吸器感染症に桑白皮・桔梗・貝母などと配合する。
(清肺湯)。感染症の腸炎などで裏急後重や腹痛・発熱を伴う下痢に大棗・芍薬あるいは葛根・黄連などと配合する
(黄ごん湯・葛根ごん連湯) 。胆嚢炎に柴胡・芍薬・大黄などと配合する (大柴胡湯)
。排尿障害を伴う急性膀胱炎に滑石・沢瀉などと配合する (五淋散)
。座瘡などの皮膚化膿症には連ぎょう・防風などと配合する。
(清上防風湯)。遷延化した熱性疾患に柴胡と配合して用いる (小柴胡湯)
。とくに悪寒と発熱を繰り返す少陽病のステージに用いる。 この時、病邪は半表半裏にあるとされ、柴胡は表邪を透達して黄ごんは裏熱清し、配合により表裏を和解すると説明されている。
- 清熱作用
肝陽上亢といわれるような興奮症状 (熱症状)
に用いる。高血圧、自律神経失調症などにみられる顔面の紅潮、頭痛、不眠、精神不安などの症状に黄連・山梔子などと配合する
(黄連解毒湯) 。また鼻血や眼底出血、脳出血などには大黄・黄連と配合する (三黄瀉心湯) 。
|
| 処方例 |
小柴胡湯、大柴胡湯、黄連解毒湯、三黄瀉心湯など。 |
| 用法・用量 |
煎剤、散剤、丸剤、1日2〜5グラム。 |