当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）処方解説：漢方薬の通信販売

補血と利水の漢方薬/当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）

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当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）【金匱要略】

冷え症でやせ型。顔色が白く血色が悪い。反対を返せば美白でやせて綺麗な方が多い。
腹部に動悸があり肩がこる。下半身は浮腫んでときにめまいや貧血がある。
　女性では冷え性に多く、月経周期は長く経血は少ない。生理痛はしくしくする鈍い痛みで長く苦しむ傾向にある。

金匱要略には「婦人腹中諸疾痛するは、当帰芍薬散之を主る」とある。
　勿誤薬室方函口訣には「全体は婦人の腹中痛を治するが本なれども、和血に利水を兼ねたる方故、建中湯の症に水気を兼ねる者か、逍遙散の症に痛を帯びる者か、何れも広く用ゆべし」と鑑別の記載がある。

妊婦が服用できる処方として有名である（安胎薬）。
そのため、妊娠希望の方や不妊症に悩む方が服薬期間中にいつ受精しても安心の薬といえる。
　妊婦の酒は駄目だが当帰芍薬散は酒と飲むとよい。血を補い、利水する。

構成生薬

目標

男女老若を問わず一般に冷え性、貧血気味、筋肉は一般に軟弱 、疲労しやすく頭痛、頭重、めまい、肩こり、動悸などのあるもの。

下腹部に腹痛がおこりやすく、心下部や腰部に波及するもの。顔は青白いものが多い。

適応症

冷え性 婦人の下腹痛、月経不順、月経困難症、帯下、妊娠中毒症、妊娠腎炎、そのほかの腎炎、流産の前兆習慣性流産、不妊症、産後の腹痛、めまい、浮腫、脚気婦人の虚弱体質、痔疾、膀胱炎、凍傷、貧血、半身不随軽症、心臓弁膜症。

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