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がんの生薬・漢方薬・健康食品

これはメールマガジンに連載されていたものを一つのまとめたものです。

ガンの療法には大きくわけて四種の方法があります。
1.外科的療法
2.放射線療法
3.化学療法
4.免疫療法
この放射線療法には照射によって正常細胞も被爆する場合があるわけ ですが、高麗人参には
この被爆による血小板、赤血球の減少を回復さ せる作用のあることが報告されています。
人間の体には、体内に入った異物を認識し、無毒化し体外へ排出する 機能がそなわっています。
これが免疫作用なのです。本来、ガンは自身の正常細胞であったものがなんらかのきっかけで細胞
分裂を繰り返し、悪性ガン化したものといえます。高麗人参にはガン細胞の核酸 (DNAやRNA)
および蛋白質の合成を阻害して、細胞分裂を抑制するという制ガン効果が報告されています。
この免疫療法というのは人間のガンに対する抵抗力即ち免疫力を高めてガン細胞の増殖を抑え
ようとするものです。シイタケのレンチナンやカワラタケのPSKと言う成分は既に抗ガン剤
として認知されていますが、成分として含有されている多糖類に その効果があるといわれています。
高麗人参の抽出物をガン患者に投与するとリンパ球の増加が認められるといわれています。
このリンパ球というのはガン細胞を異物だと認識し、排除しようとする人間のガン抵抗性の本体
なのです。ガン細胞は正常細胞より細胞中の核のしめる割合が多いとか、細胞間の境界が不明瞭
である特徴があるのですが、高麗人参の有効成分である人参サポニンをあたえると、形や性質が
正常細胞へ変換するというのです。つまり、ガン細胞に対して抑制的に働く作用と自身の免疫力を
増強させて制ガン効果を発揮するという両面性があります。高麗人参には鎮静作用と興奮作用の
二種の有効成分が含まれています。つまり、肉体的抗疲労作用を有し精神的な疲労にも効果がある
という二面性を持ちあわせているのです。その作用は体に働きかけてホルモンのバランス、とりわけ
重要な副腎皮質ホルモンの分泌の調節作用を行うことによつて体を正常に保つ作用があるというわけ
です。高麗人参にはヒゲ人参、中尾人参、曲参、紅参といわれる商品がありますが、人参の種類に
よって有効成分は異なります。なかでも、もっとも有効成分がバランスよく含まれているのが紅参だと
いわれています。人参を皮をつけたまま蒸して調整して仕上げるのです。
やはり、漢方薬は良し悪しを見極める眼力が必要な職人の世界なのです。

2.サルノコシカケ
金沢には二つの流れ、犀川と浅野川という川があります。浅野川は市の北部を医王山を出て河北潟
まで注いでいます。泉鏡花の小説「義血侠血」 、新派で演じられる「滝の白糸」はこの原作を元に
作られているものです 。この小説の舞台は浅野川と兼六園なのですが、この川にかかる天神橋の
袂に、泉鏡花の碑が静かに佇んでいます。今から約30年前、この天神橋の反対側の袂の桜の古木
の切り株に直径50センチはあろうかと思われるサルノコシカケがはえていました。
時日が経過しても誰も切り取る者も現れず、そう、何年もの間そのままでした。
当時はサルノコシカケなど 1円の価値もなく、それが「霊芝」だなどということも、知っている人は
殆ど居ませんでした。近年、サルノコシカケが免疫力を増強するということで注目を集めています。
免疫というのは、生体の外からウイルスや細菌などの「異物」が侵入してきたとき、これを排除しよう
とする生体の機構です。リュウマチとか喘息などのアレルギー性の病気、また膠原病などの自己免疫
疾患、臓器移植などの拒絶反応はそれが悪い方に働いた結果なのです。この霊芝などが白血球の
一種であるリンパ球やマクロファージ、特に リンパ球のT細胞に働きかけてガン細胞の増殖を抑える
働きがあるということなのです。このサルノコシカケの一種カワラタケには消化器系のガン胃、腸、食道
などのガンには効果があるので、ぜひ試してみてもらいたいものだと思います。
このカワラタケからはPSKという抗ガン剤も開発 され使用されています。もちろん、ガンの治療法は
放射線、外科手術、化学療法が三本柱ですが四本目の柱として「免疫療法」も取り入れる時期がきて
いるように考えます。
3.甘草 (かんぞう)
今から30数年前、大阪へ修行に行っていた頃、そこの研究室の人と 京都のある薬科大学を訪ね
ました。その大学の研究者の人は 金沢大学の私の恩師であるK教授は何を研究しておられるの
ですか、というのです。私は差し支えのない範囲で「甘草のグリチルリチンです」と話しますと、
研究者の人たちは笑いあうのです。当時、甘草は漢方の矯味、矯臭薬ていどの評価しかなく、
そんな物研究してみたところで たいした実績はあがらないだろうという推測でした。
ところがこの甘草はその後、多くの学者の研究によって次々と新しい効能、効果が発表されガン
の予防や肝炎、胃潰瘍にも優れた効果のある事が確認されました。
甘草はマメ科の多年草でシベリア、蒙古、中国 東北部に産します。甘草の有効成分はグリチルリチン
ですが薬効の主なものとしては抗胃潰瘍性作用、電解質ホルモン様作用 (細胞の活動を正常にする)、
抗炎症作用、抗アレルギー作用、解毒作用、抗ガン作用などが発表されています。
グリチルリチンはすでに製剤化され急慢性肝炎、抗炎症、じんましんなどの抗アレルギー剤として
販売されているのは周知の事実です。これまで、肝臓病に特効薬はないといわれてきましたがこの
グリチルリチンは肝臓病に有効であることがわかってきたのです。
血液中のある種の酵素であるトランスアミナーゼ (GOT、GPT)を測定することによって効果を確認
できますが、グリチルリチンはGOT 、GPTの数値を下げることが証明されています。
ガン特に肝臓ガン、肺ガンの予防に効果のあることが発表されています。
ガンは何故発生するかについては議論のあるところですが、細胞の核のなかにある遺伝子 (DNA)
に何らかの異変が起こり、その細胞が無限に増殖して、正常細胞のコントロールがきかなくなりつい
には人間自身を倒してしまうのがガンなのです。ガンを予防するには体内に入ってきた毒物や発生
した毒物をすみやかに排出するか、無毒化すればいいのです。
グリチルリチンには細胞膜を修復したり、毒物をすみやかに体外に排出して解毒してしまう働き
がありますから、発ガン性の物質が取り除かれて予防効果があるというわけです。
ガンの予防薬としてこれから更にグリチルリチンの研究はすすめられていくだろうと思います。
最近では免疫不全症候群であるエイズにたいしても有効であるという報告もあります。
かって、グリチルリチンのKといわれた教授も亡くなってもう30年近く経ちますが、
やはり先見性があったのだなあということが、今更のように感じている今日この頃です。
4.半夏 (はんげ)
合成薬品の制癌剤は、ガン細胞を殺すことを目的に細胞毒性のあるものだけを追い続けてきました。
ある種のガンでは最近では無理して殺さず、生体に免疫力を持たせて、ガン細胞の成長を抑え込み、
平和共存をはかったほうがいいのではないかという考えも生まれました。投与した薬用植物のなかに
制ガン効果があるかないかという実験報告があります。有効性がはっきりと現れたものの一つに漢方
生薬の半夏があります。半夏を投与したマウスは、投与しなかったものに比べて、ガン細胞の成長が
三分の一弱に抑えられたというのです。半夏というのはいろいろな漢方処方のなかではなくては
ならない重要な生薬で、サトイモ科のカラスビシャクの根茎です。植物の形はサトイモに似ています
が、はるかに小さく草丈は7〜8cm 程度、引き抜くと大豆より少し大きいくらいの形の根茎がついて
います。その皮を取り除き、白く乾しあげたものが半夏で、そのまま食べると舌がしびれるような強い
えぐ味があります。成分としては、デンプン、蛋白質、ホモゲンチジン酸および多糖体などがしられ
ています。水で煮出した液に制ガン効果があったというのです。それは高分子化合物である多糖体
やポリペプタイドの存在を想像させます。サルノコシカケ科の菌体から作られている制がん剤PS-K
は、多糖体に10%くらいのポリペプタイドがくっついたものですがこれは既に発売されています。
しかも半夏はすでに漢方処方に使われ副作用のないことは既に実証ずみです。

キノコが持つ独特の成分である、高分子多糖体β-グルカンには私達の免疫力を高める成分が
ふくまれています。このキノコでも「子実体」と「菌糸体」に分けられます。傘と太い柄のような部分
つまり、目に見える部分は子実体です。しかし、キノコの栄養分は、子実体の根元から土壌の中、
或いは樹木など植物中に伸びている白い糸状の菌糸体のほうに多く含まれているのです。
目に見えない菌糸体は、土中や植物中に 四方八方に伸びている白い糸状の菌糸体のほうに
多く含まれているのです。子実体はキノコ料理などの食材。菌糸体こそ健康食品として
利用される部分なのです。
キノコの話をしてきましたが、厳密にいえばキノコは微生物なのです。抗生物質なども微生物から
作り出すのですから微生物は強力なパワーをもっているということがいえると思います。人体の七十
パーセントまでが水分でできていますが、微生物も七十パーセントまでが水分で、酵素などの量も
人間と同じなのです。酵素は生体が活動する上で必要不可欠な高分子物質です。私達の体内
にある酵素はデンプンをブドウ糖に変え、最後は二酸化炭素と水に分解します。蛋白質はアミノ酸
に、脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解するのも酵素の働きです。たとえば、シイタケの菌糸体液には
約五十種類の酵素が含まれています。酵素は生物の代謝に深くかかわっています。例えば
蛋白質は消化管にはいると、一旦はアミノ酸に分解されてから吸収されます。しかし、この工程
は必ずしもスムーズにいかず、人によっては分解されないまま吸収されたりするのです。
分解酵素の機能不全です。こうなるとやっかいな症状がでてきます。
蛋白尿、血液減少などがおこります。こうなりますと、だるい、根気がないといつたような
慢性疲労になるわけですキノコにはこうした分解不全を解決する成分がふくまれているのです。
5.カワラ茸
このキノコはサルノコシカケ科の仲間です。幅1〜5センチ。厚さ1〜2ミリ。枯れ木の表面に、
屋根の瓦をふいたような何重も重なりあって生えることからなずけられました。
他のキノコと違ってサルノコシカケ類の生命力が非常に強いのは 樹齢数百年もの古木に
寄生してその養分をとりつづけるからです。カワラタケは、今から20数年前にそのエキスから
クレスチンという 制ガン物質が見つかったことで俄然注目をあつめました。それまでの既成の
制ガン剤が効果があげられなかぅた厄介なガンに効力を示したのです。クレスチンは私たちの体内で
働く免疫T細胞を強化する性質があるので、ガン細胞をかなり抑え込むことができます。
食道ガン、乳がん、胃がん、悪性リンパ腫などの特によく効く事がたしかめられています。
「成分」多糖体 (抗腫瘍効果)、ステロイド類 (制ガン作用)食物繊維 (発ガン物質の排泄)
「特徴」カワラタケの免疫効果は決して強力ではありませんが、副作用がなく、安定性が
あるので自然な療法といえます。
6.舞茸
マツタケ、シイタケと並んで古くから日本人に愛されてきた食用キノコといえば、舞茸です。
全国各地で産出され、クリやミズナラ、カシの切り株によく発生します。名前の由来は、平安時代
の説話集「今昔物語」に、「このキノコ を食べたものが嬉しくなり踊り舞った」と記されていること
から、といわれています。かさの表面は灰白色または暗褐色、その小気味のよい歯ごたえ
とコクのある味が特徴です。アメリカの医学界では「マイタケの抗腫瘍機能は同時に免疫
システム強化機能も持ち合わせている」という日本の研究結果を聞いて、大いに触発され、
研究に乗り出しました。その結果米本土では「マジック・マッシュルーム」とよばれ注目されています。
成分としてはβ-グルカン、ビタミンB1、B2、ビタミンD ナイアシン、食物繊維、亜鉛、銅。効能とし
ては抗腫瘍作用、抗ガン作用、血圧降下作用、肥満抑制効果、便通作用、生活習慣病など。
健康効果としては腸内の発ガン物質を除去する。血糖値を下げる 。血圧を調製し正常に保つ、
体内脂肪の代謝を促進する。副作用の軽減としてはマイタケのもつβ-グルカンは、95%
が糖で5%が蛋白で成り立っていますが、ガン治療の場合の化学療法剤による副作用
を軽減することが、日本薬学会の研究によって明らかになっています。これは他のキノコの
β-グルカンを上回る大きな効用だといわれています。
7.阿魏茸 (あぎたけ)
あぎはセリ科の多年生植物で、葉は大きく、形はニンジンに似て草丈一メートル半ほど。
晩春から初夏にかけて、茎の上部から下へ斜めにさくと乳状の樹脂がにじみでます。
この樹脂には精油が含まれていて、駆虫作用があるので、昔から虫おろし、咳止めの薬に用い
られてきました。アギタケは、薬用植物であるこの阿魏の根茎上部で栽培した菌を利用した
新種のキノコです。1997年の三月に阿魏の原産地である中国の食用菌協会から優良品として
認定され、キノコの新たな保健食品として現在脚光をあびています。この新種のキノコには、
アガリクスに多く含まれている β-グルカンが100グラム中24.5グラムと、より豊富
に含まれていることが最近の成分分析によって明らかになっています。
「適応」 ガンを含む抗腫瘍効果のほか、膵臓機能の活性効果 があるので、インシュリンの
生成促進が大いに期待でき、それによって血糖値を下げることができ、糖尿病の人にはすこぶる
有効といわれています。糖尿病は肥満とは無関係に体質で起こることもあり、やせ型の
人でもインシュリン欠乏症になることがあるので注意が肝腎です。またストレスや偏食などで
抵抗力が落ちて体調不良状態にある人に、低下した免疫力を取り戻す効果も備わっています。
8.白樺茸 (チャーガ)
カバノアナタケとも呼ばれれます。ノーベル賞を受け ロシアの作家ソルジェニツインの小説
「ガン病棟」にも「チャーガ」として知られています。白樺に寄生するキノコで腫瘍の成長を抑え、
ガンも予防するといわれています。たしかにこのキノコには消化器系の抗ガン作用があり、昔から
食道ガン、胃ガンの治療に用いられてきました。また消化を促す働きがあり、特に小児の消化不良
に有効といわれています。多糖類、サポニンが主成分です。菌核は10〜20センチと大型で石灰状
でかたく、内部は 黄褐色で、子実体はいくぶん黒ずみ、樹皮の下に平べったく広がり、小さな穴
が全面に並んでいます。
9.梅寄生茸 (ばいきせいたけ)
サルノコシカケ、あるいはコフキサルノコシカケともよばれ、春から秋にかけて広葉樹の幹の側面に
生えます。多年生で一年毎に大きくなり、なかには幅が五十センチくらい成長したものが発見される
こともあります。表面に白い粉をふいているのが名の由来です。古くからガンに効くといわれ、
民間薬として知られていましたが、含まれている成分には、確かに制ガン効果があることが大学病院
などで確認され、特に食道ガンに有効であることが報告されています。漢方では「梅寄生」と呼ばれ
ています。エルゴステロール、ユビキノン、ジヒドロエルゴステロールなどが含有されています。
10.椎茸
誰でも知っている食用キノコの王様です。食べておいしく、体に入れば栄養価値も豊富です。
シイタケはシイの木のほか、ナラ、クヌギ、クリなどの広葉樹の枯れ木や切り株に生えますが人工
栽培も盛んです。発生する時期によって秋子、春子、夏子、冬子とよばれています。
シイタケが人間の免疫活性を活性化させることは1960年 ミシガン大学の教授によって発表され
ました。血中コレステロール低下作用もあります。シイタケに含まれるエルゴステリンは日光にあたる
と薬理効果が一層たかまります。生より干しシタケがいいのです。ビタミンDはカルシウムの吸収
をよくしてくれます。蛋白質、多糖類、ビタミンB群、食物繊維、亜鉛、マンガン、
カリウムなども含まれています。
11.タモギ茸
梅雨期から晩夏にかけて東北地方から北海道に限って自生する シメジ科のキノコです。
落葉樹のヤチダモやニレの倒木などに発生し、鮮やかな黄色の傘が特徴になっています。
その色彩が派手なため、食用キノコには見えず、敬遠されがちなため、消費量は多くありません。
独特の甘い香りがあって、味も良いので、最近では北海道で人工栽培されています。
「成分」
β-グルカン、食物繊維、鉄分、カルシウムなどが豊富に含まれています。とくにβ-グルカンは
100グラム中20.3ミリグラムという特質すべき量になっています。
「効能」 β-グルカンの免疫活性作用によって、ガン細胞の増殖や発生を抑えることができます。
また、ウイルスなどの外敵が侵入してきても、大型の免疫細胞 マクロファージが活発に働くことで
それを阻止できます。食物繊維、鉄分が豊富なため、便通が改善され、増血作用も促進されます。
それによって血液が浄化され、貧血症状も軽快します。また、カルシウムの十分な補給は神経節
のジョイントを強固にしますので、ストレス耐性も上がり、胃炎などを沈静化させる働きがあります。
12.猪苓 (ちょれい)
日本の北海道や東北地方、朝鮮半島、中国各地で産出する。ブナ、ナラ、カエデ、クヌギなどの
腐食した根に寄生したキノコで、地上部は食用になる。薬用にする菌核は地中に生じ、表面が
凹凸の不整形の塊状である。この塊が猪の糞に似ていることから「猪苓」と名付けられた。
エルゴステロール、α- ヒドロキシテトラコザン酸、多糖類のグルカンが含まれ利尿・抗菌・抗腫瘍
作用が認められている。猪苓の利尿作用は茯苓より強いといわれる。
漢方では利水・消腫作用があるといわれる。利水というのは利尿とは異なる。浮腫や水様性の
下痢を伴う場合であって、白朮・茯苓と配合し (五苓散)。膀胱炎には沢瀉・滑石と配合し猪苓湯
とする。
13.ハナビラタケ
まるで花びらにおおわれたような美しいキノコである。名前もそこからきている。白いボタン状で、
夏から秋にかけてマツやモミの幹や切り株に生えるその姿は珊瑚のようである。味も食用キノコ
として一級品である。シコシコした歯ざわりはマツタケに似た風味があるという。成分として
β-グルカンの含有量は100グラム中43グラムである。ほかにビタミンB2、ビタミンD、
食物繊維、蛋白質 鉄分などが含まれている。
14.舞茸 (まいたけ)
全国各地で産出され、クリ、ミズナラ、カシの切り株に発生します。米国ではマジックマッシュルーム
とよばれています。抗腫瘍効果、抗ガン作用、血圧、肥満抑制効果、便通作用など。腸内の発ガン
物質を吸着し除去する。コレステロールを減らし血糖値を下げる。舞茸の持つβ-グルカンは95%
が糖で5%が蛋白で成り立っています。ガン治療の化学療法を軽減する働きがあるといわれます。
米国のエイズ患者に対してもマイタケのβ-グルカンが使われています。
15.松茸
香りマツタケ、味シメジといわれるように、あの歯ざわりと味は格別で"キノコの王様"ともいわれています。
秋にアカマツの根元に生えますが、発生条件が厳しいために群生せず、キノコ狩りでは宝探しとまで
いわれます。人工栽培が難しいので貴重品です。成分としては蛋白質、エルゴステロール、
ビタミンB2、ビタミン C,ビタミンD2、食物繊維などです。効能としては抗菌、抗腫瘍作用があります
が、他のキノコと くらべると有効性は低いといわれます。胃腸の機能を高める作用や慢性尿道炎
の症状を緩和する作用があります。
16.紫シメジ
普通のシメジが白いユリのような外観なのに対し、これは全体が淡いラベンダーで美しいキノコです。
晩秋の頃雑木林で群生します。汁物にもよく、鶏肉との合わせ煮 がお奨めです。β-グルカンが
主成分なので、抗腫瘍・抗ウイルス効果があります。また食物繊維が豊富なので、便秘を改善し、
腸内の異常発酵を抑える効果もあります。食物繊維は同時に、糖分の吸収を抑える働きがあります
から、肥満防止にも効果的です。
17.メシマコブ
漢薬名を「桑黄」 (そうおう)といい、桑の木に生えるキノコです。漢方では古くから利尿剤として
使われてきました。このメシマコブに数あるキノコのなかでももっとも強力な抗腫瘍活性があること
がわかったのは30年ほど前のことです。メシマコブの人工栽培は難しく、自生数も大変少なかった
からです。1980年代にメシマコブの人工栽培が可能になり、現在ではその菌子体がつかわれて
います。成分は多糖体、脂肪酸、アミノ酸、核酸、酵素など。マクロファージなどの免疫細胞や
ガンに対抗するT細胞やNK細胞の数も増殖させる働きがあります。化学療法剤との併用で
メシマコブエキスを与えると、制癌剤による副作用を軽減させることが報告されています。手術後の
患者にメシマコブエキスを与えると、術後の経過がよくなるといわれています。
18.ヤマブシタケ
かさがなくて、まるでハリネズミのような外観がユニークなキノコです。秋にブナやミズナラの幹に
はえますが、年々少なくなっており今では「幻のキノコ」といわれています。成分 必須アミノ酸八
種類がバランスよく配合され、食用キノコとして理想的です。脂肪酸も含有され、リノール酸が
40%をしめますがこれはコレステロールの低下作用があるのです。このヤマブシタケの細胞膜
がβ-グルカンやキチン質から構成 され、食物繊維含有量は100グラムに対し、37グラムにも
達しています。従って、腸管内の発ガン物質を吸着、排泄する働きが強く消化器ガンの予防
に大変効果的な役割を果たしています。
19.霊芝 (れいし)
サルノコシカケ科のキノコで、夏から秋にかけて広葉樹の根元や切り株に生えます。
2000年前の中国の本草書「神農本草書」に既に記載され、万病に効く特別のキノコと記されています。
人工栽培されています。成分として β-グルカン、アミノ酸、エルゴステロール、アルカロイド、
ガノデラン、ボルバトキシン、ビタミン類、ゲルマニュウム、テルペノイド、ペプチドグリカン。
応用効果として 多糖体β-グルカンとテルペノイドの作用が免疫力を高め、私達の体に
インターフェロンを生み出すことにより、腫瘍やガンに対する制御効果をたかめてくれます。
その解毒作用によって肝機能もたかまります。
20.隈笹 (くまざさ)
隈笹は日本列島の至るところに生育しています。良質の隈笹は高山に群生しています。
緑はあくまでも濃く、肉厚で硬いことです。こうした条件をそなえた隈笹は冬を越した1〜2年目の
葉に多く見受けられます。有効成分の多糖体は良質な葉のものと、そうでないものとでは量が
違います。秋田、山形、長野、福島、山口、鳥取、屋久島などの高山地帯に生えているもの
を使います。この隈笹から有効成分を取り出すには、
一.2年以上乾燥させること。長く乾燥させればさせるほどくせがなく、疑わしい毒性も分解
されて弱くなり、有効成分が際立つ。
二.煎じて湯液をとる。30分以上トロ火で煎じて半分位にする。
三.残滓 (残りカス)を捨て上澄みエキスをとること。カスは反応ずみで何の有効成分も残って
いない。そればかりか、カスがあるために異物感・臭みなどがあって服用しにくい。ほんとう
の隈笹エキスは乾・煎・澄の三原則を満たした茶色の液体です。葉緑素 (クロロフィル)を
残した隈笹エキスは胃や腸を傷つける危険性があります。乾燥・煎じ方も十分に行われて
いない危険性もあります。青汁状のものは隈笹エキスとしては適当でないということでしょう。
21.菱実 (りょうじつ)
菱の実 (ひしのみ)です。我が国や東アジアに広く分布し、池や沼に自生するヒシ科の一年草
、ヒシの果実を薬用にします。中国ではトウヒシの果肉を菱 (りょう)といっている。ヒシの葉柄
には空気袋があり、葉の部分は水上に浮遊します。核果は硬く、ガクに由来する刺針をそなえ
ています。種子はゆでたり、焼いたりして食用にもされます。昔は小川にもよく生えていたもの
です。種子はデンプンを多く含むほか、タンニンのトラパインや植物ステロイドなどの成分が
知られています。民間では滋養強壮、止痛、解毒などの目的に使われています。生または茹
でて食べると滋養強壮作用や健胃作用、解毒作用 があり、二日酔いや胎毒にもいい。
腰痛などの痛み止めで 知られる伝統薬の腰専門にも配合されている。胃ガンや子宮ガン、
乳ガンなどに刺のままの果実をくだき、茶剤あるいは煎薬にして服用する。かって、菱実に
藤瘤、訶子、ヨクイニンを配合した「WTTC」が胃癌などの手術不能の場合や術後の再発
防止に効果があったといわれたことがある。
22.夏枯草 (かごそう)
シソ科のウツボグサの花穂もしくは全草、韓国産夏枯草の一部は、ビャクダン科の
カナビキソウの全草「土夏枯草」ともいわれます。花穂が半分枯れたころに採取します。
日当たりのよい路傍にみられ、初夏に咲いた紫色の花が真夏に褐色に変化することから
夏枯草といわれ、また花穂の形が「うつぼ」という矢を入れる道具ににているためウツボグサ
と名付けられました。主に中国 (江蘇、安徽、河南省など)、韓国、日本(長野、四国)で産出
されます。トリテルペノイド (ウルソール酸及びその配糖体ブルネリン、オレアノール酸、
フラボノイドを含有する。)が主成分です。薬理作用としては 弱い強心利尿作用
(ウルソール酸、ブルメリン)があります。
降圧利尿、消炎薬として、水腫、小便不利、淋疾等に用います。
漢方では肝熱を清し、硬結を散じる効能があり、高血圧や結膜炎、めまい、頚部リンパ節腫大
、甲状腺腫、乳腺炎、乳ガン、肺結核、帯下などに用います。日本では利尿薬として膀胱炎
(淋疾)、腎炎に用いる。家庭薬の利尿剤としてしばしば配合されています。
代表的な作用としては
一.清熱作用 眼の充血や高血圧の諸症状に用います。眼の充血・疼痛、頭痛、めまいなど
に石決明、菊花と配合する。夜になると眼がはげしく痛むものには当帰・玄参・芍薬などと
配合します。 (夏枯草散) 流涙をともなう眼痛には夏枯草と香附子の粉末を服用します。
そのほか口内炎や扁桃炎にうがい薬として夏枯草の煎液を用います。夏枯草には降圧作用
もあるため、めまい、頭痛などの高血圧随伴症状や高血圧予防に単独あるいは決明子など
と配合して用います。
二.抗腫瘤作用 頚部リンパ節腫瘤や甲状腺腫に用います。
23.莪朮 (がじゅつ)
マレーシア、インド、ヒマラヤを原産とするショウガ科の多年草、がじゅつの根茎です。
中国では広西、四川省を主産地とし、日本では屋久島、種子島、沖縄などで栽培されています。
主成分としてはクルゼレノン、クルデイオン、ゼデロンのほか多糖類の副成分として
シネオール、ボルネオールからなる精油が含まれ芳香性の健胃作用、胆汁分泌促進作用
、抗菌作用が知られています。腹部の脹満感や疼痛、腹部腫瘤、消化不良による食積、
おけつによる月経閉止、打撲症に用います。莪朮はとくに腹部腫瘤に効果があるという。
中国では最近、子宮癌などの癌治療に応用して臨床成果が発表されています。
日本では「弘法の石芋」と呼ばれたりしています。
腹部の癌には小柴胡湯との合方で用います。頚部リンパ腺腫や甲状腺腫には海草・昆布などと
配合して用います。近年中国では子宮頚癌をはじめ胃癌・肝癌などに単独あるいは三稜などと
配合して用いられたりしています。莪朮を主成分とする注射液もあるという。
24.日日草 (にちにちそう)
マダガスカル島原産で、熱帯地方に栽培されているキョウチクトウ科の多年草、ニチニチソウ
の全草を用いるのです。日本には江戸時代に渡来し、観賞用に栽培されています。一日ごとに
花が咲き変わるのでその名があります。1958年葉から抽出されたアルカロイドに抗白血病
作用があることで注目されました。含有アルカロイドとして細胞分裂を阻害し、抗腫瘍活性を
有するビンブラスチンとビンクリスチンがあり、ビンプラスチンはホジキン病、悪性リンパ腫、
絨毛性腫瘍に、ビンクリスチンは小児の急性白血病、悪性リンパ腫、小児腫瘍に応用
されています。副作用としては胃腸障害、脱毛、白血球減少があります。
25.山豆根 (さんずこん)
中国南部に分布するマメ科の低木、広豆根の根を用います。中国北部の地方ではツヅラフジ
科のコウモリカズラの根を山豆根または北豆根とよんでいます。広豆根の成分にはマトリン、
アナギリンなどのアルカロイド、ソフォラジンなどのフラボノイドそのほかシトステロール、
ルペオールなどが含まれています。漢方では清熱解毒、利咽の効能があり、咽喉の腫痛、
歯肉の歯痛 、黄疸、痔疾、腫れ物などに用いられます。咽喉や歯肉が腫れて痛むときに
単独あるいは射干・牛蒡子などと 配合します。梅毒などによる咽喉の腫痛には桔梗・土茯苓
などと配合します。また口内炎や痔などに外用薬としても用いられます。近年、肺癌、咽頭癌
の初期治療に用いられています。
26.天葵子 (てんきし)
中部地方以西の日本各地、朝鮮半島、中国などに分布するキンポウゲ科の多年草です。
天葵 (ヒメウズ)の全草を天葵 (てんき)といい、塊根を天葵子と言っています。根が烏頭 (ウズ)
に似て小型なためにヒメウズといい、形がネズミの糞に似ているため千年老鼠屎
(せんねんろうそし)という異名がついています。田畑のあぜや石垣の間に生える雑草で、四〜五
月頃に小さな花を下向きにつけます。根にはアルカロイドやラクトンが含まれ、抗菌作用が知られて
います。漢方では清熱、解毒、利尿の効能があり、皮膚の化膿や腫れ物、乳腺炎、蛇による
カマレキズや打撲傷、膀胱炎などに内服あるいは外用として用います。外用としては新鮮な
天葵子の根をすりつぶして用います。近年中国では注射液による上気道炎の治療や乳がんや
肝がん、リンパ肉腫などの臨床研究が進められています。
27.沢漆 (たくしつ)
トウダイグサのことである。日本各地、アジア、ヨーロッパに広く分布している。トウダイグサ科
の越年草でトウダイグサの全草を用います。中国では開花期に採り、根を除いてもちいます。
この属種には有毒なものが多いのです。茎や根から出る白い乳液が肌に触れると炎症や水泡
などの皮膚炎や結膜炎が起こり、誤って内服すると喉がはれて嘔吐や腹痛、下痢となり、さらに
めまいや痙攣の症状が出たりする。峻下薬の巴豆、甘遂、大戟、ヒマシなどはいずれも
トウダイグサ科です。日本ではトウダイグサの根茎を和大戟と称し、大戟の代用にしたこと
がある。全草にはクエルセチンやトリヒマリンなどの フラボノイドが知られていますが、
有毒成分は明らかではありません。近年、リンパ節結核や食道癌などに対して研究が進
められています。我が国では乳汁がイボを取るというので使われたりします。
28.山慈姑 (さんじこ)
日本全国に分布するラン科の多年草、サイハイランなどの鱗茎を用います。
茎の一方向に花をつけるため采配 (さいはい)とも呼ばれています。この鱗茎は焼いたり、
ゆでて食用にもされます。またユリ科のアマナも山慈姑とよばれるが、これは光慈姑として
区別して扱われます。山慈姑にはマンナンなどの粘液やデンプンが含まれています。
漢方では清熱解毒・消臭の効能があるとして腫れ物、蛇や虫のカマレキズに用います。
頚部リンパ結核や耳下腺炎などにも効果があります。「紫金錠」にも配合されています。
中国では食道ガンや乳がん、リンパ肉腫などへの研究がすすめられています。
29.馬銭子 (マチンシ)
インド、東南アジアからオーストラリア北部に分布するマチン科の常緑高木マチンの種子
をさしています。矢毒、吹き矢毒や薬用に利用されていました。マレー半島、フィリピンあたり
ではイポー毒として大変おそれられていたようです。種子にはストリキニーネやブルシンなど
が含まれています。少量を用いると「ホミカ」と称しホミカエキス、ホミカチンキとして苦味健胃薬
に利用されています。やはり薬と毒は紙一重ですね。スロリキニーネは硝酸塩にして少量
飲めば精力剤として利用されたりします。この、馬銭子の種子が近年、食道ガン、胃ガン、
皮膚ガンの治療薬として研究が進められています。
30.ヨクイニン
東南アジア原産のイネ科の一年草です。種子をハトムギと称しています。薬材には鞘を除いて
軽く精製した白いものを用います。江戸時代には我が国でも栽培されるようになりました。
ジュズダマは漢薬名は川穀 (せんこく)といい別物です。ジュズダマは表面が固い灰黒色の
ホウロウ質で、指でおしてもくだけません。東南アジアや中国ではハトムギはお粥にしたり
ご飯と混ぜて食べる地域もあるといわれます。ハトムギの成分は澱粉五十二%、
蛋白質一八%、脂肪七%で、カンペステロール、スチグマステロール、コイキセライドが
含まれている。コイキセライドは脂肪酸のエステルで、抗腫瘍作用が確認されています。
漢方では水イボ、イボの治療薬として幅広く使われています。ニキビや美容にも肌を
きれいにするというので各方面で使用されています。
漢方では浮腫、高血圧、母乳不足にも用いられます。
31.藤瘤 (ふじこぶ)
本州、四国、九州の山地に自生する日本特産のマメ科のつる性落葉低木です。フジの樹皮に
できている瘤を使います。日本の民間療法でフジの老木に生じる瘤を胃ガンの治療に用います。
藤瘤からメタノール抽出した成分のイソフラボノイドに発ガン抑制作用があるという。藤瘤・訶子
・菱実・ヨクイニンの四種類の煎じ薬がガンにいいというので、これを顆粒状にしたものが「WTTC」
という名前で発売されたことがあります。これは各生薬の植物学名の頭文字をとって命名された
のです。現在、藤瘤は主に四国の香川・愛媛などで採取されています。
なお、藤の樹皮には有毒なウィスタリン、種子にはシチシンなどが含まれています。
32.巻柏 (けんぱく)
日本各地および台湾、朝鮮半島、中国、インドなどに分布し、岩壁などに生えている常緑シダ植物
、イワヒバ科のイワヒバの全草を用います。岩に生えて、針葉樹のヒバの葉に似ているところ
からイワヒバの名があります。イワヒバの茎は乾燥すると内側に巻き込み、湿度が上がるとともに
戻る特徴があります。全草にはビスフラボンやオリゴサッカロイドのトレハロースが含まれている。
漢方では活血、おけつを去る効能があります。無月経や腹部腫瘤、打撲傷などに用います。
近縁植物のオニクラマゴケの全草は大葉菜と呼ばれ絨毛上皮癌や咽喉癌に対する研究が
進められています。
33.括楼根 (かろこん)
天花粉のもとということでよく知られている。
中国産;ウリ科のシナカラスウリ (チョウセンカラスウリ9の外皮を去った根。
中国では一般的には「天花粉」という。河南産のものが品質最良なので「安陽花粉」の名がある。
日本産;ウリ科のキカラスウリ、およびオオカラスウリの根の外皮を除き、横切りもしくは縦切りした
もの、現在は殆ど市場性がない。産地としては中国 (河南、広西、山東、江蘇、貴州、安徽など)、
日本、韓国などである。成分としては多量の澱粉 (約40%)のほか、有機酸として
トロコサント酸、各種アミノ酸などを含有する。応用としては、止渇、解熱、鎮咳、利尿、排膿、
催乳薬として、虚証の口渇、咽喉の腫通痛 、呼吸器疾患、悪性腫瘍などに応用する。
インターフェロン誘起作用が知られている。粉末 (天花粉)は幼児の皮膚病に外用する。根の
デンプンは天花粉といい、かって乳児の汗疹の治療に用いられた。ちなみに最近のベビーパウダー
はデンプンに亜鉛華などを加えたものが殆んどである。煎剤、散剤、丸剤賭して用いられる。
1日2〜5グラム。
34.半枝蓮 (はんしれん)
中国各地、台湾などに分布し、湿地に生えるシソ科の植物。全草を用いる。コガネバナやタツナミンウ
と近縁植物です。中国の江蘇省地域の民間薬である。成分にはアルカロイド、フラボノイド配糖体
が含まれる。水性エキスは白血病細胞にたいする抑制作用が認められている。民間薬として
止血、止痛、清熱、解毒の効能があり、外傷や鼻血、吐血、下血、肝炎、咽喉腫痛、皮膚化膿症、
肺化膿症などに用いる。乾燥したものを煎じて用いたり、新鮮な絞った汁を服用する。近年、
食道ガンや肺癌に対する研究が進められている。
35.急性子 (きゅうせいし)
インドから東南アジアが原産であるツリフネソウ科の一年草であるホウセンカの種子を用いる。
歌の題名にもなったこのホウセンカの全草は鳳仙あるいは透骨草として生薬に用いられる。
熟した果実は少しでもふれると、果皮が裂開して種子が飛び散る。種子には脂肪酸の
パリナリシンなどが含まれ 、子宮収縮作用がある。漢方では無月経、腹部の腫瘤や死胎の
排出に用いる。民間では陣痛の誘発薬として利用されていた。
咽に骨が刺さった時に急性子を噛んで飲み込むとよい。食道ガンの研究に利用されている。
36.黄薬子 (おうやくし)
本州の関東以西、朝鮮半島、中国、東南アジアなどに分布するヤマノイモ科のつる性多年草です。
ニガカシュウ (カシュウイモ)の塊根です。ニガカシュウはひげ根のついた偏球形の塊根である。
苦味が強いため灰汁でよく煮て水でさらし、十分にあくをぬく必要がある。
苦味の少ない栽培品種にカシュウイモがある。ジオスゲニン、ジオスブルビンなどのステロイド
サポニンが含まれエキスの動物実験では心抑制作用、子宮興奮作用、抗菌・抗真菌作用が
報告されている。黄薬子酒には胃癌、食道ガンに対する抗腫瘍作用が報告されている。
漢方では清熱解毒、止血の効果があり、鼻血、吐血、喀血、などの出血や咽喉腫痛、
皮膚化膿などに用いる。
37.訶子 (かし)
インド、ビルマの原産で、中国では雲南、広西、広東、チベットなどで植栽されているシクンシ科
の落葉高木、ミロバランの果実を用いる。訶梨勒 (カリロク)ともよばれている。ミロバランの樹高
は三十メートルばかりで、果実は三センチ位である。成分としてはタンニン、ケブリン酸、
エラグ酸などが含まれている。タンニンには収斂作用、止瀉作用、鎮痙作用があり、
煎液には強い抗菌作用がある。漢方では咳、下痢、脱肛、血便、性器出血、帯下、遺精、頻尿
などに用いられる。訶子、藤瘤、菱実、ヨクイニンを配合したものは抗ガン作用がある。
38.三稜 (さんりょう)
日本各地、東アジアにかけて分布し、池や沼などの浅い水中にはえるミクリ科の多年草、
ミクリやエゾミクリ、ヒメミクリの塊茎を用いる。中国東北部や内蒙古などでは沼沢地にはえる
カヤツリグサ科の多年草ウキヤガラの塊茎を用いる。生薬名はミクリを荊三稜、ウキヤガラを
黒三稜という。一般には区別せずに用いている。腹部の腫瘤や腹痛、胸痛、月経障害、打撲傷
などに用いる。主に、おけつ、気結、食滞などとどこって腫瘤になったものを除く。三稜と莪朮は
併用すると活血・理気の作用は高まる。越中富山の反魂丹にも配合されていることで、
よく知られている。近年、子宮筋腫や腹腔内の腫瘤や産後や月経の異常に応用され、
さらに肝癌に対する効果も期待される。
39.
ガン治療は手術、放射線、化学療法などによる治療のほかに漢方薬や免疫療法剤による
方法を加えて総合的に対処することが大切なのではないだろうか。
まず、手術、放射線治療によりガンを取り除き、取り残しのガン細胞を殺すために抗ガン剤と
漢方薬を併用する。そしてなるべく早く漢方薬だけにする。
漢方薬は現在の免疫療法剤以上に免疫力を高め、ガンを抑える効果が期待できるうえに、
抗ガン剤や放射線の副作用を減らす効果がある。現実にはガン患者のかなり多くが強力な
抗ガン剤の副作用でなくなっている。これに漢方薬を代替したり、同時服用すれば、
誰でも一年や二年は長生きできるはずである。しかも、医療用、一般用とも市販で買い
求められる。代表的なものは「十全大補湯」「補中益気湯」「小柴胡湯」 「人参湯」などです。
十全大補湯は食欲不振を改善するとか、放射線治療による白血球の減少にも効果があるとか、
痛みが少なくなるとかという報告例があります。どうせだめな場合は一日でも長生きしてもらう
ために、代替療法による療法も重大である。植物人間ではないのだから、頭 ははっきりしている
のだから、周りの人たちは最大限の努力を惜しむべきではないと思う。
そうした家族の努力が患者に生きる意欲を起こさせるのである。患者の生きようとする意欲は、
食欲を増し、免疫力を高め、思わぬ長生きを生んだりするのである。特に放射線治療には
高麗人参を早くから飲んでおくのがいいと考えます。
40.牛蒡子」 (ごぼうし)
ヨーロッパからシベリア、中国東北部にかけて分布するキク科の多年草、ゴボウ (牛蒡)の種子を
用いる。ゴボウの種子には脂肪油、リグナン系久苦味配糖体のアルクチインが含まれ利尿作用
や抗真菌作用が知られている。漢方では散風熱、去痰、止咳、解毒の効能がある。六ケ月の
服用を目標にガン患者にのませると、抗ガン剤による治療を続けているひとが副作用が少なく
なり、ガンの発生が少なくなっていつたというのです。ガン患者の体内で作られる蛋白、FP
の値が低くなり、免疫 機能が強化されるというのです。ガン細胞が検査でひっかからない
段階でつぶされているのではという意見もあります。
漢方ではアトピーなどの解毒証体質の改善に効果がある。
41.仙鶴草 (せんかくそう)
日本全土及びアジアに分布しているバラ科の多年草である。キンミズヒキの全草を用います。
細長い穂に黄色い花が咲く様子が水引ににているので、キンミズヒキの名がある。
キンミズヒキは春先に柔らかい若葉と若芽を摘み、おひたしや和え物にして食べることができる。
キンミズヒキの根にはアフリモノリド、アグリモニインが含まれ、止血、抗菌、抗炎症作用がある。
漢方では止血、健胃、強壮作用がある。鼻出血、吐血、血便、血尿、性器出血など全身の出血
や下痢、倦怠感、精力減退に応用する。癌治療の研究が進められている。
42.石榴皮 (せきりゅうひ)」 アジア地方を原産とするザクロ科の落葉高木、ザクロの果皮を
用いる。漢代には安石榴とも呼ばれたという。平安朝の頃はザクロの種子や果汁は有機酸を
多く含むため、銅鏡を磨くのに用いられたという。果皮にはガラナチンなどタンニンが多く含まれ
ている。漢方では駆虫・止瀉の効能があり、とくに細菌性、アメーバ性腸炎やの下痢や条虫など
の寄生虫病に用いられる。また、止血、止痒作用があり、性器出血、脱肛に用いる。近年、癌
に有効だというので、研究が進められている。
43.瓜呂仁 (カロニン)
日本産のキカラスウリの果実の種子のことです。リノール酸、リノレイン酸、トリコサン酸などの
脂肪酸が含まれている。漢方では潤肺、化痰、通便、排膿の効能があり、咳嗽、粘ちょう痰、
咽喉痛、胸痛などに用いる。民間では尿や母乳の出をよくするために、煎じて服用されて
います。この瓜呂仁が癌に効くというので、研究が進められています。
44.
川楝子 (せんれんし)
中国の四川、湖北、湖南、河南などに分布するセンダン科の落葉高木、トウセンダンの果実
を川楝子というのです。センダンは日本だけでなく世界各地で公園樹や街路樹として
利用されている。トウセンダンはその主産地の四川の名を冠して川楝といっている。
市場では台湾センダンの果実を川楝子といつている。成分はトウセンダニン、タンニン
、リンゴ酸などが含まれている。回虫に対する殺虫効果があり、漢方ではさまざまな腹痛
、脇痛、重苦しい間欠的な痛み、陰嚢などの下腹部痛、寄生虫などの腹痛に用います。
最近、この川楝子について抗ガン作用について研究が進められています。
45.蘇方木
インドからマレー半島原産で中国南部や台湾でも栽培されるマメ科の常緑小高木、スホウ
のの心材を乾燥したものを用いる。スオウというのは中国の蘇方の転じたもので、
蘇方とか、蘇方木といわれる。心材にはブラジリンが含まれ、空気中で酸化されて紅色の
ブラジレインとなります。古くから赤色染料として知られています。ちなみに南米に産する
同属の植物をポルトガル人が誤って蘇方木と呼んだが、これがブラジルの国名の由来
といわれている。木部にはブラジリンのほか、フェランドレンやオシメンなどを主成分とする
精油が含まれています。煎液には心臓の収縮力増強、中枢神経抑制、抗菌などの作用が
あることが知られています。無月経、外傷や腹痛、産後のおけつなどに用いられています。
この植物の抗ガン作用があるということで、研究がすすめられています。
46.淫羊藿(イカリソウ)
強精薬、催淫薬として古くから知れれています。メギ科の多年草で、我が国に広く分布する
イカリソウ、本州中部以西に分布するトキワイカリソウの地上部全草を用います。
中国ではおもにホザキノイカリソウや心葉淫羊藿などが用いられています。
和名のイカリソウという名は花の形が錨に似ているためで、代表的な強精薬です。
雄の羊がこれを食べると一日百回交合するという言い伝えによります。
成分にはフラボノール配糖体のイカリイン、エピメジンなど二十余種、そのほかに、
アルカロイドのマグノフロリンなどが含まれます。エピメジンに性ホルモンの分泌を促し
、神経を刺戟する作用があります。淫羊藿の煎じ液には催淫作用のほか、
抗ウイルス・抗菌作用のほか、鎮咳、去痰作用が知られています。
近年では、抗ガン作用について研究が進められています。
47.旋覆花 (せんぷくか)
日本各地、朝鮮半島、中国に分布するキク科の多年草、オグルマおよび同属植物の頭花の
部分だけを用いる。またオグルマの全草は金沸草 (きんふつそう)として薬用にされる。
野原や田畑の湿ったところに生え、夏から秋にかけて黄色い花がさく。花は中央の管状花の
周りを整然と一列の舌状花が取り囲み、これを小さな車に見たたてオグルマという名がある。
旋覆花という名も、周囲の舌状花が花序を覆うことを意味する。花の成分にはブリタニン、
イヌリシン、クロロゲン酸などが含まれるが、詳細は不明である。
漢方では去痰、止咳に用いる。近年、ガンに対する作用の研究が進められている。
48.一位葉 (いちいよう)
日本各地、朝鮮半島、中国に分布するイチイ科の常緑針葉高木、イチイの葉です。
中国ではイチイの葉や枝を紫杉という生薬名で呼んでいます。建築材や彫刻剤、
鉛筆剤として知られ、飛騨高山の一位細工としてもよく知られています。
葉や材にはアルカロイドのタキシン、タキシニンなどが含まれ血糖降下作用や
中枢神経抑制作用が報告されています。ジテルペン系の化合物であるタキソールは
卵巣ガンに有効ということで、広く臨床で使われています。最近のヒットの一つでしょう。
天然物から発見された画期的な新薬です。
49.エキナセア
アメリカ中西部から南部に生育するキク科植物、の根あるいは開花時の地上部を用います。
アメリカ西部の大平原にすむ原住民がどの植物よりもよく、風邪、炎症、創傷などの薬として
使用しています。アメリカでは医薬品としても扱われていたのですが、抗生物質の出現で
余り使用されなくなりましたが、現在、再び注目を集めています。免疫を増強する作用が
あるということで、インフルエンザ、風邪などにも用いられます。また、感染症の予防と治療、
抗酸化作用、抗ガン作用もあるといわれ、副鼻腔炎、膀胱炎などにも用いられます。
50.キャッツクロウ
ペルー原産のアカネ科のつる性の植物です。日本産のカギカズラと同属で、葉の付け根に
名前の由来を示す花柄の変化したネコのツメのような釣針型の突起があります。
ペルーでは古くから抗腫瘍、抗炎症、リュウマチその他の病気に用いられてきました。
最近免疫力を高める作用が注目され、強精、強壮効果も認められています。

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