中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第145号 2005年1月31日
江戸時代の薬(癪(しゃく))、薬酒の楽しみかた(沙参酒(さじんしゅ))
--------------------------------------------------------------------------------
「癪(しゃく)」
江戸時代では薬は効かなくても取締りの対象ではなかった。
偽薬と毒薬だけ取締りの対象だったのである。
どうも現在でもその考えは受け継がれているようである。
腹部に発作性の激痛を起こす症状を癪(しゃく)といっていた が、今風にいえば胆石症とか急性膵炎、胃、十二指腸潰瘍の 穿孔などの症状であり、狭心症の発作ということも考えられる。
現在の鎮痛剤といえるものはないのだから、芹(せり)を塩 にて揉み、汁を煎じ用いる。
米ぬかがいいとか、糠みそがいい ともいわれ使われていた。
ラッキョウを煎じて飲むと効くとか、 もぐさを粉にして白湯にて飲む。
鯉の生肝を陰乾し、白湯で飲む。
桃の葉で入浴するとよい。
とかいわれ庶民はいいろいろ工夫しながら生活していたよう である。
多分痛みは取れず、お腹をさすりながら転げまわって いたであろうことは想像に難くない。
薬酒の楽しみかた(沙参酒(さじんしゅ))
「沙参酒(さじんしゅ)」
沙参百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットル。
以上をあわせて壜にいれ一ヶ月ほど貯蔵する。
強壮、強精の効果は人参にまけない。
ほかに解熱、去痰の効果もある。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|