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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第216号 2006年6月26日
薬湯の利用の仕方(薄荷湯)、強精粥の楽しみ方(石こく強精美声粥)
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薬湯の利用の仕方(薄荷湯)
「薄荷湯」
薄荷は草丈二十〜五十センチにシソ科ハッカ属の多年草で全国 に分布する。
このハッカは仲間が多くミドリハッカ、イヌハッカ、 チリメンハッカを初めとして六百種ちかくあるといわれる。
ハッカ類は葉や茎をちぎると特有のさわやかな香りを放つが、 これは芳香成分精油のせいである。
鎮痛、殺菌、解熱、発汗、清涼などの効果があり、この薄荷 の薬湯に入浴すれば、せきや痰、のどの痛み、炎症、発熱、 頭痛、冷え性、精神安定にも効果がある。
強精粥の楽しみ方(石こく強精美声粥)
「石こく強精美声粥」
石こくは小さく刻んだもの五グラムを布目の荒い袋に入れて、 紅茶カップ半杯の米と煮て粥に仕上げる。
石こくは強精と精力増進の薬として有名であり、なお、声を美しくするといって 中国では現在でも高貴薬の部に属している。
なお、石こくのほかにクコシ五グラムを加えて同じ袋に入れ、 米と一緒に煮上げると暗紅色で甘味のある粥に仕上げる 効果満点で夫婦で召し上がれば最適である。
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