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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第238号 2006年11月29日
坂と用水のある街、金沢「鞍月用水(くらつきようすい)」、江戸時代の薬「ゴマ」
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坂と用水のある街、金沢「鞍月用水(くらつきようすい)」
「鞍月用水(くらつきようすい)」
香林坊下を流れた用水は北東部に向かって流れてゆく。
この用水を跨ぐような形でこの下流部ではいくつもの橋がかかっている。
各民家への通用橋である。
民家への通用橋がこんなに無数にかかっている町は余りないのではないか。
用水の景観を損ねているとも言えるし、かって江戸時代も同じ状態だとすれば用水を防備の手段としたという理論はおかしいと言わざるを得ない。
やはり通用橋はかかっていなかったのではないか。
江戸時代の薬「ゴマ」
「ゴマ」
ゴマは春に種をまいて秋に収穫するゴマ科の一年草である。
エジプトが原産で、中国を経由して渡来したらしい。
普通は黒胡麻であるが、白胡麻、金胡麻もある。
秋になって果実が割れる前に根ごと抜き取り、並べて天日に干す。
すると種子がでてくるが、これを集めて日干しにしたものが胡麻である。
胡麻はリノール酸、オレイン酸など動脈硬化を防ぐ脂質を五十パーセント、蛋白質が二十二パーセント、 ビタミンB群、ビタミンE,鉄分、亜鉛、などが含まれている。
江戸時代の「本朝食鑑」に黒胡麻は腎に作用し、白胡麻は肺に作用する、共に五臓を潤し、血脈を良くし、腸の調子 を整える」とある。
胡麻は栄養食であり、胃酸過多に効くとか、炒りゴマにおろししょうがを入れて温湯で飲むと 足腰の痛みが緩和されるといわれた。
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