中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第296号 2008年2月25日
薬茶の楽しみ方「フジバカマ茶」、薬湯の楽しみ方「タイム湯」
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薬湯の楽しみ方「タイム湯」
「タイム湯」
タイムは草丈十〜三十センチになる地中海沿岸地方原産のシソ
科の常緑小低木で和名はタチジャコウソウという。 タイムには
レモン、マツ、オレンジなどの香りを持つものなどいろんな
品種がある。
葉をマリネ、ソース、シチュウ、スープなどの香辛料として
用いる。 タイムには数種の精油類が含まれ興奮作用、殺菌作用
に優れノイローゼ、うつ病、神経質の症状、風邪、気管支炎
などにも使用されたりしている。
タイム湯を作るには夏に花をつけた枝先をとって天日で乾燥
したものを細断しておく。 一回分として二つかみを袋につめ、
湯にひたして十五〜二十分ほどむらし、その汁と袋を風呂に
入れ良くかき混ぜて入浴する。
薬湯の楽しみ方「フジバカマ茶」
「フジバカマ茶」
山野、小川の土手などに野生する多年草である。 草丈一〜
一.五メートルになる。 地下茎は多く集まって直立する。
淡紅紫色の花を八〜九月頃に咲かせる。
秋の七草の一つで乾燥すると香りがでる。
関東地方以西の国内に産出する。
開花直前の全草をとって干し皮膚のかゆみ、糖尿病に使う。
乾燥したフジバカマ二つかみをフライパンにホイルを敷いた
上に置きとろ火で炒る。 炒った香りがしてきたら下ろし、
適量を急須に入れ熱湯を注ぎ飲めばよい。
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(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市緑が丘21-9
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