中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第315号 2008年7月14日
薬茶の楽しみ方(キャットニップ茶)、江戸時代の薬
薬茶の楽しみ方(キャットニップ茶)
「キャットニップ茶」
シソ科の多年草で草丈は四十〜百センチになる。
イヌハッカ、チクマハッカとも呼ばれ、ヨーロッパ、アジアが原産である。
ミントの香りがする。乾燥した葉はスープやソースの香りづけにしたり、頭痛や不眠にはテイーにして飲む。
ネコが好む香りとして知られる。
乾燥した葉を詰めてネコのぬいぐるみにする。
大量に飲めば幻覚作用がある。
江戸時代の薬
幕府のお膝元である江戸は武士が政治、行政、取締りなどすべての権限を握り商人はあくまでも金銭を得るために商いをするのであつて身分や資格、家柄を誇示
するということは文献などを調べると余りなかったようである。
士農工商の身分制度が厳格に運用されていたのかもしれない。
幕府も直接に薬種を取り締まるのに定書を出し取り締まった。
一.毒薬を売候もの引廻し之上獄門
一.似せ薬種売候もの引廻之上死罪
これほど重い刑がありながら法を犯すものは後を絶たなかった。
そこで毒薬や偽薬に関して密告してくれた者には褒美をとらすとまでいっている。
加賀藩では商いよりも商人の中に多くの役職を作り、商人をさらに細かく身分化した。
町年寄、銀座役、散算用聞、横目肝煎などの役職を設け、さらに藩主に御目見得できる商人まで作って区分した。
もちろん冥加金がそれに裏打ちされたものあったことは想像に難くない。
江戸時代以来戦災や震災にあっていないこともあり、封建制を色濃く残す結果になった。
その伝統は現代でも生きているようで商工会議所や同友会などの組織のなかに垣間見ることができる。
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