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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第351号 2009年7月5日
江戸時代の薬(海狗腎(カイクジン))
江戸時代の薬(海狗腎(カイクジン))
「海狗腎(カイクジン)」
海狗腎はオットセイの睾丸のことである。
乾燥したものは四十センチはあり、固くなっている。
通常の乾燥した状態でこの長さだから勃起すれば六十センチくらいにはなるだろう。
北海に生息し、一頭のオスは数百頭の雌を従えているといわれ「腎張り」(精力絶倫)の象徴のようにいわれた。
このオットセイの睾丸の干物を粉にするか焼酎につけて飲めば精力は増強される。
金持ちが芸者を引き連れて歓楽街や花見などに行く。
ぞろぞろと付き従う女達とその先頭を威風堂々と肩で風きり歩いて行く男は腎張りの象徴的な情景ということができる。
もともとオットセイとはペニスの名前で、それがいつのまにか動物の名前になってしまった。
オットセイは生薬としても売っているし、製剤としてもオットピン粒として内服できる製剤がある。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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