中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第75号 2003年09月15日
江戸の薬(生薬屋)、漢方薬膳料理(吹き出物、ニキビ)
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江戸時代の薬(生薬屋)
江戸期において薬を調合・製剤するのは医者の役割でした。
医者が生薬屋から薬種の原料を仕入れ、それを製剤、修治するのが通例とされていました。
ところが時代がすすむにつれ生薬屋のなかにも修治・調合するものがあらわれてきたのです。
その結果、医者と生薬屋の区別が漠然としてきたのです。
医者で調合・製剤した薬を売るもの、生薬屋でいろいろ療治するものなどでてきたのです。
江戸時代の医療は漢方診療と売薬、民間療法などでありました。
多くの庶民は医者で診断・治療を受けることは困難であったろうと思われます。
大方は薬草を採取したり、薬種を購入したりして病気の治療を行っていた。
当時、薬は単なる商品の一つでしかなかったのです。
くすりの持つ薬理・薬効といった自然科学的な発想はなかったのです。
しかし、この生薬屋の商う売薬・薬種の類が庶民の自己治療のもとになっていった事は確かです。
江戸期において商人はあくまで士農工商の最下位に位置ずけられ、生薬屋も利潤追求のために商いをしていました。
儒教的な封建社会の思想のなかで「金儲け」はけがれた仕事であると規定されていたのです。
しかし、時代が進むにつれ商人が経済力をもつようになり、商行為が立派な商人としての道となってきたが、だからといって士農工商の身分関係が揺るぐものではなかったのです。
金儲けがそれ自体立派な仕事であると人々に認識されるには資本主義の発展をまたねばならなかったのです。
漢方薬膳料理(吹き出物、ニキビ)
顔とお血の関係では口唇がどす黒くなる。
吹き出ものやにきびがでてくるなどがあります。
吹き出物やにきびが額や顎にでてくるのは、ホルモンの代謝の問題で多くは、生理不順や古血が残っていることを意味します。
これは慢性化してくるとほおにでてきます。
額や顎のしみはお血です。
黒いしみが鼻を中心にして左右のほおにでてくるのはお血が肝臓に影響しているからなのです。
蓮根の節の部分をすりおろして乾燥させて作った蓮の粉を小さじ一をお湯にといて一日三回飲むと良い。
蓮実のおかゆもよい。
ほしブドウ、プルーん、ほうれんそう、黒豆、ささげ、にんにくがよい。
蓬茶、ベニバナ茶、サフラン茶なども婦人病によい。
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